大学入試の新たな評価
2025-05-22 15:15:35

進化する大学入試の評価方法: 多面的評価の実践に迫る動画公開!

大学入試の新たな方向性



昨今の少子化やグローバル化が進む中、大学入試の在り方は大きな転換期を迎えています。学校法人河合塾は、こうした変化を受けて、大学教職員向けに『大学入試での多面的評価の実践』というタイトルのオンラインセミナーを開催し、そのアーカイブ動画を公開しました。このセミナーの目的は、入試における多面的・総合的評価の重要性や導入方法についての理解を深めることにあります。

過去の枠組みを脱却



従来の入試評価は主に「教科学力」に基づいていましたが、現在では「思考力・判断力・表現力」、さらには「主体的に学習に取り組む態度」といった要素を含む、より多面的なアプローチが求められています。文部科学省の要請により、大学はこのような新しい評価基準を取り入れる方向にシフトしています。この変化により、学生の多様な能力を評価し、彼らのポテンシャルを最大限に引き出すことが期待されています。

セミナーの内容



このセミナーの基調講演を担当されたのは、前・大阪大学スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長の川嶋太津夫先生です。川嶋先生は、多面的・総合的評価の意義や、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた作業の効率化についてお話しされました。特に、評価に必要な資料の扱いに関する課題や、どのようにデータを活用し新しい入試のあり方を探ることができるのかを解説されました。

さらに、セミナーには全国の約100大学から150名以上の大学教職員が参加し、その関心の高さがうかがえました。参加者の満足度は91.2%に達したとのことで、内容の有意義さが評価されています。

多面的評価導入のヒント



本動画が特に注目されるのは、入試において必要とされる膨大な資料の取り扱いや、志望理由書や学修計画書といった重要書類に関する具体的なアドバイスを得られる点です。大学における入試のスムーズな運営には、こうした資料の整理や効率的な評価が欠かせません。

これらの情報を通じて、大学側は新たな入試制度の導入に対する抵抗感を軽減し、実際の運用に役立つ知見を得られるでしょう。

J-Bridge Systemの紹介



このセミナーでは、河合塾が提供するJ-Bridge Systemについても紹介がありました。これは多面的評価の実施を支援するシステムで、受験生からの志望理由書などの提出から選考までの一連のプロセスをWeb上で完結させることができるため、入試関連業務の効率化を実現します。全国の多くの大学での導入が進んでいるこのシステムは、今後、さらなる普及が期待されています。

生成AI活用セミナーの公開



その他に、生成AIを用いた志望理由書の評価についてのセミナーも公開されています。このセミナーでは、九州工業大学の木村智志先生が、AIが作成した出願書類の現状と評価に関する見解を示しています。これにより、大学における志望理由書の評価の仕組みがどのように変わりつつあるのかを知る良い機会となるでしょう。

参加された方も、参加できなかった方も、ぜひこの動画を通じて、大学入試の新しい評価の在り方について理解を深めてください。視聴は下記URLから可能です。

視聴リンク



動画についてのお問い合わせは、河合塾 教育研究開発部([email protected])までお気軽にどうぞ。

この機会に、多面的・総合的評価の重要性を再認識し、最新の情報を手に入れて大学入試に役立てていきましょう。


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