自治体複業アワード2025が発表した受賞プロジェクト
2025年5月23日、「自治体複業アワード2025」の授賞式が行われ、地域課題の解決に寄与した優れたプロジェクトが表彰されました。このアワードは、株式会社Another worksによるもので、自治体における複業人材の活用を促進し、各地域の独自の課題に対する新しい解決策をもたらすことを目的としています。
自治体複業アワードの目的
自治体複業アワードは、新たに設けられたもので、地域の発展と持続可能性を実現するために。特に「インパクト」「新規性」「共創性」「持続可能性」といった観点から、地域課題に果敢に取り組むプロジェクトが評価されます。このような取り組みが、自治体や地域における複業人材の活用を広め、地域の利益につながることを期待しています。
受賞プロジェクトの一覧
大賞/デザイン部門賞
プロジェクト名
コミュニティ・パーク「保育園らしくない保育園」
受賞者
鳥取県日野郡江府町 複業アドバイザー 豊田 啓道 氏
プロジェクト概要
江府町では、少子高齢化と保育環境の老朽化に対抗するため、「保育園らしくない保育園」をコンセプトとしたコミュニティ・パークのプロジェクトが立ち上げられました。この施設では、多世代が集う空間を提供し、町民との意見交換によって多様性や社会性を育むことを目指しています。2027年の開園を目指し、設計と運営準備が進められています。
マーケティング部門
プロジェクト名
イカキング経済効果算出プロジェクト
受賞者
石川県能登町 複業アドバイザー 白尾 敏朗 氏
プロジェクト概要
新型コロナ対策の交付金を用いて建造されたイカのモニュメントの経済効果を評価するプロジェクトでは、定量的な効果算出が行われ、今後の施策の基礎資料が整いました。この取り組みは地域の施策に対する信頼性を高めるとともに、見直しを促す役割も果たしています。
業務改善・DX部門賞
プロジェクト名
電子決裁システム導入検討プロジェクト
受賞者
福岡県大刀洗町 複業アドバイザー 吉弘 仁 氏
プロジェクト概要
このプロジェクトでは、大刀洗町が電子決裁システムの導入に向け、徹底した業務フローの分析を行いました。デジタル化の進展には、現場の声を反映させることが重要で、文書管理の改善を通じて、高い行政サービス提供を目指しています。
広報・PR部門賞
プロジェクト名
留学事業を軸とするメディア配信強化プロジェクト
受賞者
奈良県宇陀市 複業アドバイザー 山田みかん 氏
プロジェクト概要
宇陀市ではエストニアとの交流を通じて人材育成に取り組んでおり、そのPR活動が評価されました。プレスリリースや広報誌の質を向上させるなど、行政の情報発信力を高める施策が実施されました。
人事・働き方部門賞
プロジェクト名
選考辞退率38%→11%!持続可能なCX採用プロジェクト
受賞者
三重県桑名市 複業アドバイザー 長岐 知弥 氏
プロジェクト概要
桑名市では、候補者体験を重視した新しい採用プロセスが構築され、選考辞退率が大幅に低下しました。これにより、追加コストをかけることなく、効果的な採用施策が実現されました。
まとめ
自治体複業アワード2025は、地域課題に挑戦するさまざまなプロジェクトを称える貴重な機会です。各プロジェクトの成功事例を参考にしながら、これからの地域社会への貢献が期待されます。地域の問題解決に向けた新しい発想と行動が、今後も続いていくことを願っています。