SNSを活用した採用と売上向上セミナーの開催レポート
2025年11月4日、長野県松本市にて『売上と採用を伸ばすSNS活用術セミナー』が開催されました。このイベントには、地元企業の経営者や広報・人事担当者など16名が参加し、SNSを有効活用するための実践的なノウハウを学ぶことができました。
セミナー概要
今回のセミナーは、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」を運営する株式会社ニットが主催しました。ニットは2015年に設立され、現在は600人以上がフルリモートで様々な業務を行っています。セミナーはコワーキングスペース『サザンガク』で行われ、参加費は無料で提供されました。
SNS活用の重要性
昨今、SNSの利用は拡大を続ける一方で、競争も激化しています。企業が売上や採用を伸ばすためには、単にSNSを使うだけでなく、“認知度”や“ファンの獲得”が重要です。在籍する講師は、成功事例をもとにSNSを“活かして成果を出す”ためのPR術を解説しました。
PRの本質的変化
従来、PRは「自社の宣伝」が主な目的とされていましたが、今は「世の中に届ける価値をつくり、ファンを増やす」ことが求められています。企業の理念やメッセージを整理し、一貫したコミュニケーションを行うことが、売上や採用の向上に寄与するとのことです。
採用活動へのSNS活用
採用活動においては、求職者が応募するまでのプロセスを考えたマーケティング手法が必要です。特に、各ステップに合わせたアプローチが重要で、採用広報は単発の施策ではなく、長期的な視点が求められるとされています。参加者には、社員全員が自社の魅力を自分の言葉で発信できる体制が理想だと強調されました。
売上につながるSNS活用
SNSは、単なる告知の場ではなく、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を通じて、企業のブランドイメージを向上させる役割を担います。社会課題に向き合った情報発信は、売上の向上やブランド価値の向上にもつながると、具体的な事例を挙げて説明されました。
SNSの使い分け
SNS広報においては、告知のみに偏らず、「空気感」を伝えることが求められます。それぞれのSNSの特性を理解し、適切に使い分けることで、企業文化や人間味を伝え、採用や営業につなげることが可能です。
実践的なワークショップ
セミナーの最後では、自社のSNS投稿案やブランディングに関するワークショップが行われました。参加者は具体的な施策を考え、SNSを情報発信の場から成果を生む戦略的なPRツールへと進化させる方法を学びました。
参加者の満足度
セミナー後のアンケートでは、全参加者が高い満足度を示しました。「とても満足」との評価が57%、満足が43%で、平均評価は4.6点(5点満点中)という結果でした。参加者からは「やる気が湧いた」「アカウント運用を見直すきっかけになった」という声も多く寄せられました。
まとめ
このセミナーでは、SNSを通じて採用と売上を伸ばすための具体的な戦略や事例が共有され、多くの企業が持ち帰ったノウハウが精神的な刺激となったようです。企業の成長を支える新たな機会の場として、今後もこのようなセミナーが開催されることが期待されます。