福岡麻生医療福祉&保育専門学校が挑む医療DX人材育成の新しいカリキュラム
福岡市に位置する麻生医療福祉&保育専門学校が2025年4月に新設した「AI&診療情報管理士科」は、医療の現場で求められる人材育成に力を入れています。特に、医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院の三好 誠氏への特別インタビューを通して、現場での課題解決に向けた取り組みを探りました。
課題解決型教育の理念
三好氏は、「日常業務への“違和感”こそが課題解決の第一歩」と語ります。医療事務の役割は、ただ業務をこなすだけではなく、積極的に課題を発見し、改善策を考えることが求められています。例えば、従来の勤務表作成方法には非効率が潜んでおり、これを改善するためには「効率化のためにどうすればよいか」を考える必要があります。この「違和感」を基にした思考こそが、本校が目指す人材育成の核となっています。
アイデアを形にするプロセス
課題の発見を超えて、どのように具体的な解決策を生むかが重要です。三好氏が紹介する「QC活動」には、課題解決に必要なプロセスが詰まっています。『なぜこの問題が起きるのか?』と問い続けることで、問題の根本原因に迫ります。また、アイデアを「見える化」することによって、チーム全員の認識を統一し議論が進むといいます。この活動から、若手チームが提案した院内動線改善プロジェクトは、200万円の予算で進行中です。このように、本校の「課題解決型実習」では、学生がリアルな業務フローを分析し、解決策をプロの実務者に提案する機会を得ます。
信頼関係とコミュニケーション力
周囲を巻き込むための肝要な要素として三好氏は「信頼関係」の重要性を強調します。「この人なら話せる」と思ってもらうことが、本質的な課題解決に繋がります。信頼関係を築くためには、相手の話に真摯に耳を傾け、日常的なコミュニケーションが欠かせません。また、アイデアを伝えるための「質問力」と「表現力」も重要です。AIの発展により、思考を整理し、表現を助けるツールとして活用できる時代が到来しました。本校の取り組みでは、学生がイベント運営などを通じて、コミュニケーション能力とチームワークを養います。
教育の質向上に向けた展望
今回のインタビューを通じて明らかになった「現場で求められる力」に基づき、教育の質向上に努めていく予定です。具体的には、湘南鎌倉総合病院との連携を深め、AI時代に即した医療の未来を考え、実行可能な人材育成に力を入れます。
麻生医療福祉&保育専門学校の「AI&診療情報管理士科」では、医療現場を担うための力を育む目指し、常に現場と連携したカリキュラムを展開しています。学生が主体的に課題を発見し、解決策を考え出す力を重視し、そのための体制を整えることで、未来の医療従事者の育成に貢献しています。学生は、実際の業務現場への訪問や実習を通じて、正確な知識とスキルを積んでいきます。
福岡で医療事務・福祉を学びたい方には、この専門学校が提供する充実した教育環境が理想的です。現場経験豊富な講師から実践的な指導を受けることで、多様なスキルを身に着け、高い就職率を実現しています。
まとめ
医療現場での課題解決者を育成するために、麻生医療福祉&保育専門学校は未来の医療人材を育てるための新たな挑戦を続けています。学生が医療DXの分野で活躍できるよう、これからも教育の質を向上させ、実践的な学びを提供していくことが求められています。