地域と企業を結ぶ防災ポータルサイト「レジリエンス.com」始動
2025年10月、一般社団法人福岡青年会議所が新たに開設した防災ポータルサイト「レジリエンス.com」が正式にスタートしました。このプロジェクトは、全国各地の地域ネットワークと連携し、災害時に企業と地域を迅速に結びつけることを目的としています。
 防災ポータルサイトの機能
「レジリエンス.com」は、全国47都道府県に広がる671の青年会議所ネットワークを活用し、企業や団体、自治体、個人が「支援する側」と「支援を受ける側」として簡単に登録できる仕組みとなっています。このプラットフォームでは、災害が発生した際、信頼できる企業や団体を容易に見つけて支援をつなぐことが可能です。
 背景とニーズ
近年、地震や豪雨など自然災害の頻発が懸念されており、行政だけでは支援が行き届かないケースも増加しています。地域には支援の意志を持つ企業や団体が多く存在しますが、情報が断片的で、必要な支援がスムーズに行われない状況が見受けられます。「レジリエンス.com」は、こうした課題を解決するために、オンライン上で企業と地域をつなぐ仕組みを整備しました。物資の提供や避難支援、スペース提供が効率的に行えるようになります。
 防災の専門家の監修
本プロジェクトは、防災教育や危機管理の第一人者である防災家、野村功次郎氏の全面監修のもとに実施されています。野村氏は消防機器の発明や研究論文、講演活動に取り組み、全国の消防関係者から高い評価を得ている存在です。このような専門家の知見を取り入れ、実際の現場でも役立つ構造と運用体制を固めています。
 今後の展開
「レジリエンス.com」は今後、福岡から全国へとネットワークを拡大していく予定です。671の拠点を基にしながら、一般企業や団体の登録を促進し、民間発の防災ネットワークを構築していくことが目指されています。また、災害を経験して立ち直った企業のストーリーを紹介する特別映像シリーズも随時公開され、企業の挑戦を通じて防災の重要性を広めていきます。
 理事長のメッセージ
一般社団法人 福岡青年会議所の第73代理事長、尾本勝征氏は、私たちが住む福岡そして日本において、いつどのような災害が起きてもおかしくない今、何が起こるかよりも「その時にどう行動するか」が求められると言います。このサイトは未来を見据え、地域の力を活用して如何に立ち上がる力、すなわち“レジリエンス”を育んでいくかが重要です。最後に、尾本氏は「レジリエンスの輪を福岡から広げていきましょう」と呼びかけています。
 福岡青年会議所のご紹介
一般社団法人福岡青年会議所(福岡JC)は、明るい豊かな社会の実現を目指し、さまざまな活動に取り組んでいます。市民、企業、行政との連携を強化し、主体性を持って福岡の未来をつくるための努力を続けています。20歳から40歳の若いリーダーたちが集まるこの組織は、社会や地域に貢献するための活動を通じて切磋琢磨し、成長していきます。
 
 
 
 
 
