福岡市のアフタースクール「び場」でボードゲームで社会を変える
福岡市の「び場」は、単なる学童保育の枠を超え、子どもたちが地域と共に社会課題に取り組む「Mission Based Learning(MBL)」を導入しています。特に、ボードゲームを活用して認知症予防や孤立防止を目指すプロジェクトが進行中です。このプロジェクトでは、小中学生が高齢者との交流を深めながら、遊びを通じて相手に寄り添うことの大切さを学んでいます。
ミッションとしての学び
福岡市花畑に位置する「び場」では、子どもたちの好奇心が「誰かのため」に変わる瞬間を日常的に体験しています。これは、ただテストやカリキュラムに沿った学びではなく、彼らが自ら社会課題を体験し、定義していく新しい教育の形です。この内容は、7月に販売した電子書籍『心躍る「問い」が生まれる共創コミュニティの育て方』にも記され、このコンセプトを広めています。
ボードゲームを通じたプロジェクト
今回のイベントでは、ボードゲームを通じて地域のシニアと交流し、認知症予防や孤立防止に寄与することを目的としています。子どもたちは「遊び」を“ケア”として捉え、対話を通じて高齢者との信頼関係を築きます。実際にあったエピソードでは、ある児童が初めて会うお年寄りにゲームを教える中で、コミュニケーションが生まれる過程に気づくことができました。
「ルールをかんたんにまとめたものを用意したけど、字が小さすぎると読んでくれない」「でもルールを一生懸命教えようとすることで心が通った気がする。」
このような気づきが、子どもたちの社会に対する積極的なアプローチを育んでいます。
共創イベントの開催
また、著書『ボードゲームで社会が変わる』の著者、與那覇潤さんと小野卓也さんを招聘し、共創イベントを実施します。このイベントでは、二人の講演とともに、ボードゲームを体験し、遊びとケアの本質に触れることができる内容となっています。
イベント詳細
- - 開催日: 2025年8月6日(水)13:30〜15:30、2025年9月23日(火・祝)13:30〜15:30
- - 登壇者: 與那覇潤さん(オンライン出演)、小野卓也さん(現地参加)
- - 参加費: 無料(事前申し込み必要)
- - 場所: アフタースクールび場(福岡市南区1-2-13)
- - お申込み方法: [email protected]までご連絡ください。
総括
子どもたちの「心躍る問い」を起点にしたこの学びは、学童の外にも広がり、地域社会とのつながりを形成していきます。この夏、私たちが共に「問い」を持ち寄ることによって、文化を作り出す瞬間を体験してみませんか?