宇宙探査の未来を開く!ダイヤモンド半導体の新たな挑戦
共同研究の概要
株式会社Power Diamond Systems(PDS)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究を開始しました。このプロジェクトは、宇宙・航空分野におけるパワーエレクトロニクスの進化を目指し、特にダイヤモンド半導体デバイスの実用化に向けた重要なステップとなります。毒素半導体技術は、宇宙環境において必要とされる高性能かつ高信頼性の電力変換技術を提供する役割を果たします。
ダイヤモンド半導体の特性
ダイヤモンド半導体は、Si、SiC、GaNといった既存の半導体材料に比べ、以下のような特性を持つ次世代のパワー半導体です:
これらの特性により、宇宙機で必要とされる過酷な条件下でも安定した性能を発揮できる可能性が期待されています。
研究の背景と狙い
近年、宇宙探査や衛星通信、地球観測などの需要が高まる中で、宇宙機に搭載される電子機器には高い性能と信頼性が求められています。これに応えるため、パワーエレクトロニクス分野では新たな技術の確立が急務となっています。
PDSはこれまで、産業や電力インフラ向けにダイヤモンド半導体技術の開発を進めてきました。本研究では、同社が蓄積してきたダイヤモンドパワーMOSFETの設計・製造技術を活用し、JAXAの宇宙環境評価技術と融合させることで、宇宙での実装に関するシナリオを検討していきます。
代表の藤嶌辰也氏のコメント
PDSのCEOである藤嶌辰也氏は、「創業以来、ダイヤモンド半導体デバイスの研究開発とその実用化を最優先に掲げてきました。特に宇宙・航空分野は極めて有望な応用先と考えており、これまでのJAXAとの議論を踏まえ、この共同研究をスタートさせる運びとなりました」と述べています。
「中長期的な視点から、ダイヤモンドパワーMOSFETを宇宙機に実装することを目指し、JAXAとともに宇宙環境に適応したデバイス開発を進めていきます」との意気込みも語りました。
PDSの事業概要
株式会社Power Diamond Systemsは東京に本社を構えるスタートアップ企業で、ダイヤモンド半導体デバイスの研究開発を行っています。これらのデバイスは、次世代パワーエレクトロニクス分野、特にモビリティや再生可能エネルギーにおいて注目を集めており、エネルギーの効率化に寄与することが期待されています。超小型・高効率インバータモジュールを実現し、持続可能なエネルギー社会の構築を目指しています。
PDSは、東京都新宿区に位置する早稲田大学アントレプレナーシップセンターに拠点を置き、ダイヤモンド半導体技術の実用化を急ぐ中で、多くの新しい挑戦を続けています。今後の研究への期待が高まる中、私たちもその進展から目が離せません。