革新デザインと機能性を兼ね備えた「TREND-POINT Ver.12」
建設業界の未来をさらに切り拓く情報技術が、福井コンピュータ株式会社によって発表されました。2025年10月21日(火)にリリースされる「TREND-POINT Ver.12」は、最新の3D表示技術を駆使し、建設現場での作業効率を飛躍的に改善することが期待されています。この新しいシステムは、3D Gaussian Splatting(3DGS)を活用しており、特に細部にわたる写実的なモデル表現が可能です。
1. 新機能の紹介
「TREND-POINT Ver.12」では、以下の新機能が追加されました。
1-1. 3D Gaussian Splattingによる写実的な3D表現
新しい3DGS技術を用いることで、点群データの密度が低い状態でも、非常に豊かな質感を持った3Dモデルを作成できます。特に、道路の白線やコンクリートのクラック、さらには細かい看板の文字なども、従来の技術に比べ格段に鮮明に再現できるのです。新たに導入されたこの技術は、建設現場だけでなく、インフラの維持管理業務や文化財・遺跡のデジタルアーカイブにも活用が期待されています。
1-2. 点群と写真の重畳表示
福井コンピュータは、点群データとパノラマ写真を重ねて表示できる機能を追加しました。これにより、スキャニング時に取得した高精度の画像を点群に重ね、より視認性の高い情報を提供することが可能になります。この機能は、特にトレースやマーキングといった作業を効率化し、維持管理や調査にも大いに役立ちます。
1-3. 点群の球体表示
点群表示の煩雑さを解消するため、点群データを基に球体を生成する機能も新たに搭載されました。拡大表示時に生じる視認性の低下を防ぎ、細かい形状や色彩を把握しやすくします。これにより、作業の精度が向上し、多岐にわたるデータ分析が可能となります。
1-4. ARデータ出力機能
さらに、作成したヒートマップをARデバイスに出力する機能も新たに加わっています。AR技術を活用しての出来形管理が可能となり、デジタル技術を駆使した新たな確認手法が実現されます。これにより、従来の紙資料による方法から、より迅速かつ正確な作業が可能になります。
2. 価格とリリース日
「TREND-POINT Ver.12」の標準プログラムは144万円(税別)で、3D Gaussian Splattingの読み込みには別途10万円(税別)が必要です。
3. 他の強化点
この新バージョンでは、ブラシ選択機能やGeoTIFFファイル読込の高速化、測地系の対応など多岐にわたる機能強化も行われています。また、点群上に写真や動画を追加する注釈機能や、選択データのみを表示する機能など、ユーザーの利便性を向上させるための工夫も施されています。
4. サンプルデータと体験版
福井コンピュータは、実際に新機能を体験できるビューア版を提供しており、点群データの閲覧や計測が可能です。製品版をお持ちでない方でも新しい3DGS表現を体験できるチャンスです。
5. まとめ
「TREND-POINT Ver.12」は、建設業界が抱える様々な課題に対して、新たな解決策を提供する可能性を秘めています。この革新的なシステムが実現する未来の建設現場に、私たちはワクワクしながら期待を寄せています。新たな機能を駆使し、効率的かつ正確な業務遂行を実現していきましょう。