HIV/エイズの歴史アーカイブ・プロジェクト始動
HIV陽性者への支援や予防啓発事業を行う認定NPO法人ぷれいす東京が、新たに「HIV/エイズの歴史アーカイブ・プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、HIVとエイズに関する過去の貴重な証言や記録を映像として収集し、次世代へとその記憶を伝えることを目的としています。
特設サイトでは、すでに7本のインタビュー映像が公開されており、誰でも無料で視聴することができます。公開された映像は以下の通りです:
1.
サバイバーのストーリー
2.
ぷれいす東京設立と横浜国際エイズ会議開催〜1994年を振り返る
3.
社会的病としてのエイズとその対策〜混沌から共存への歩み〜
4.
社会的病としてのエイズとその対策〜1996年以降の歩み
5.
HIV/エイズ医療現場の最前線で活動してきたことを振り返って
6.
HIV/エイズの歴史をジャーナリストの視点から振り返る
7.
HIV/エイズに関するこれまでの歴史(1981年〜2000年)
プロジェクトの重要性
このアーカイブプロジェクトは、特に1980年代から1990年代初頭にかけて、HIVに関する治療法が確立されていなかった時代に生き抜いた人々の証言を記録することに重きを置いています。医療技術が進歩した今、この時期の経験や記憶が時間とともに失われていくのを防ぐために、当時の役割を担った医療従事者や支援者の声を後世に伝えることが求められています。
特に、1994年に設立されたぷれいす東京は、エイズ予防とケアの活動に注力し、多様な社会的立場の人々と協働してきました。その中核を成す池上千寿子さんは、過去の混乱から共存の道を探り続けてきました。
映像の内容
公開されている映像は、それぞれの証言を通じて、HIV/エイズの社会的・医療的側面を深く掘り下げています。例えば「サバイバーのストーリー」では、90年代にHIV陽性の告知を受けた2名が、自身の体験を語ります。また、医療現場での活動を振り返る映像には、根岸昌功院長が、初のエイズ専門外来を開設した背景や思いを語っています。
さらに、ジャーナリストの宮田一雄氏の視点からは、HIV/エイズに関する報道がどのように変わってきたかを知ることができます。これらの映像は、ただのドキュメンタリーとしての価値だけでなく、HIV/エイズに対する理解を深めるための貴重な資料となります。
未来への架け橋
このプロジェクトのキャッチコピー、「未来へつなぐ、HIV/エイズの記憶」は、個々の証言が時代を超えて往復することを目指しています。HIV/エイズに関わった多くの人々が抱えてきた思いを映像として残すことで、将来的な啓発活動や支援策に役立てることができるでしょう。プロジェクトの詳細は、特設サイト
こちら からご覧いただけます。
この取り組みは、HIV/エイズの歴史を振り返るだけでなく、未来への重要な教訓をも提供します。私たち一人一人が、その歴史を理解し、次世代に伝えていくことが求められています。