医療と介護の未来をつなぐクロスログとミーカンパニー
訪問診療におけるニーズの高まりを受けて、クロスログ株式会社がミーカンパニー株式会社と業務提携を締結しました。この提携により、医療・介護データベース「SCUEL」がクロスログの提供する経営分析・紹介管理サービス「CrossLog Report」に組み込まれ、より効率的な在宅医療の実現が期待されています。
提携の背景
近年、訪問診療の需要はますます高まっていますが、都市部では競争が激化しており、地方では医療資源が不足しているという現状があります。この背景には、地域ごとに異なる在宅医療の実態があるため、各地域の状況を「定量的」に把握し、持続可能な診療体制の構築が求められています。
クロスログの「CrossLog Report」は、このような地域ごとの在宅医療の実態を把握するための重要なツールになり得ます。SCUELの医療・介護データを活用することで、運用の改善とともに、経営の意思決定をサポートする機能を提供します。
主な連携内容
1. 医療機関・介護事業所データの連携
SCUELが保有する医療機関、薬局、介護事業所のデータをもとに、CrossLog Report上で診療圏マップを自動的に生成する機能が実装されました。これにより、医療機関は自院周辺に存在する事業者の情報を直感的に把握できるようになり、以下のような活用が可能です。
- - 未連携先の事業所の特定と連携促進
- - 営業活動の優先順位づけ
- - 新しい診療所開設に向けた候補地の選定
2. 在宅患者数データの連携
SCUELの在宅患者数データ(訪問件数・平均診療期間・死亡数など)もCrossLog Reportに実装され、地域内の他院との実績比較が可能となります。これを活用し、訪問エリアにおける戦略的な立案や診療効率の向上が期待されます。
- - 診療圏内での他院と自院の診療件数の比較
- - 訪問頻度や在宅期間などの実績ベンチマーク
- - 潜在患者数に基づくチーム体制やルートの再設計
ミーカンパニーの概要
ミーカンパニー株式会社は、2010年に設立され、医療機関や薬局、介護、障害福祉に関するデータベース「SCUEL」を構築してきました。彼らのミッションは、「データにより日本の医療・介護を支えること」です。この目的を達成するために、高品質かつ精緻なデータ提供に注力し、地域包括ケアシステムの実現を目指しています。
所在地は東京都港区芝大門二丁目5番5号で、代表者は前田健太郎です。詳しい情報は
こちらから。
クロスログの概要
一方、クロスログ株式会社は、福岡県が拠点で「在宅医療を当たり前にする」を企業の使命としています。訪問診療スケジュール管理サービス「CrossLog」や、経営分析・紹介管理サービス「CrossLog Report」を提供し、医療の現場におけるデジタル化を推進しています。これにより、煩雑な作業を減少させることで、医療従事者が本来の業務に専念できる環境を整え、さらなる医療の質向上と患者満足度の向上を実現しています。所在地は福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-27で、代表者は宮原智新です。詳しい内容は
こちらで確認できます。
この新たな業務提携が、訪問診療の効率化やサービス向上に貢献し、地域医療の進化を推進することを期待しています。