春日市が地域猫を守るための寄附を募集
福岡県春日市では、飼い主のいない猫たち、いわゆる地域猫への支援を目的に、ふるさと納税の寄附を募集しています。この取り組みは、地域での猫との共生を促進し、猫たちの命を守るための重要なステップです。
飼い主のいない猫問題の現状
近年、飼い主のいない猫の数が増加しており、地域住民の暮らしにも影響を与えています。春日市でも、「猫の鳴き声がうるさい」「ふん尿による被害がある」「ごみを荒らされる」といった声が多く寄せられています。実際、これらの問題は無責任に捨てられた猫たちが繁殖したことが原因です。この状況を改善するためには、私たちの責任を果たす必要があります。
TNR活動とは?
春日市が進める「TNR活動」は、飼い主のいない猫を捕獲し、不妊や去勢手術を行い、もとの場所に戻す取り組みです。この活動によって、無秩序な繁殖を防ぎ、地域での迷惑行為も減少します。手術を受けた猫は「さくら耳」という目印が付けられます。これにより、その猫が手術済みであり、地域で見守られていることが示されます。
TNR活動の資金確保に向けた寄附の意義
TNR活動は、猫と人が共生するためには欠かせない重要な活動です。しかし、最大の課題は不妊・去勢手術の費用です。春日市では、地域の有志が自ら捕獲し、動物病院で手術を受けさせていますが、全てを個人で賄うのは限界があります。そこで市は、支援を強化し、寄附金を手術費の補助に活用することを決定しました。
過去の実績
ここ3年間の春日市の交付実績は次の通りです:
- - 令和4年度: オス68匹(合計1,073,620円)、メス86匹(合計2,223,400円)
- - 令和5年度: オス54匹(合計864,000円)、メス63匹(合計1,638,000円)
- - 令和6年度: オス64匹(合計1,024,000円)、メス69匹(合計1,794,000円)
このように、秋が深まる中、春日市では寄附を通じた支援が長期的に行われていくことが期待されています。
寄附の方法
ふるさと納税を通じた寄附は、さまざまなポータルサイトから行うことができます。寄附金額は1口1,000円で、集まった寄附金は全て飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用に充てられます。なお、寄附には返礼品がありませんが、地域猫の写真を使用したオリジナルステッカーと寄附金受領証明書をお送りいたします。
感謝の気持ちを込めて
本取り組みには返礼品がありませんが、その代わりに地域猫の写真を盛り込んだステッカーを用意しています。これにより、寄附者の方々には春日市に暮らす地域猫たちの存在を感じてもらえることでしょう。
未来に向けた願い
「物」ではなく、「想い」でつながるふるさと納税。あなたの寄附が、1匹の猫の未来を変える力になります。そして、その先には猫と人が共に幸せに暮らせる街づくりが待っています。春日市の「小さないのちに寄り添い、幸せな暮らしを実現する取り組み」に温かい応援をお願いいたします。
お問い合わせ
寄附に関する詳しい情報は、春日市経営企画部秘書広報課までお問い合わせください。電話番号は092-584-1111、メールは
[email protected]です。