遠隔管理の新時代
2025-10-28 10:11:16

シニア職人も安心!ゼロリノベが実現する遠隔管理の新時代

背景:広域化にともなう教育・検査の課題



現在、リノベーション事業は現場の広域化が進んでおり、施工管理者の負担も増加しています。特にゼロリノベ建設事業部では、担当する現場を従来の3件から5件に増やす方針が打ち出されています。しかし、これに伴い首都圏に点在する現場間の移動によって、業務効率が大きく圧迫されているという現状があります。

現場では、特に若手職人の教育や品質確認が属人化しており、「実際に現場に行かなければ判断ができない」という悩みがあります。全社でフルリモート勤務を採用するソフトの実行には、現場の状況をきちんと把握する体制が求められていました。DX推進担当の鴨志田氏はその理由について、以下のように説明しています。「電話や写真では伝わらない現場の違和感をいかに可視化するかが、私たちの課題でした。」

導入の決め手



シンクリモートの大きな特長は、専用アプリのインストールが不要な点です。スマートフォンのカメラでQRコードをスキャンするだけで簡単に接続できるこのシステムは、現場や顧客に対しての負担が少なく、導入に至った要因となりました。

導入後、鴨志田氏は“使い方よりも使われ方を設計する”ことに注力し、50代以上の職人でも戸惑うことなく利用できる体制を作り上げました。具体的には、次の4つの工夫が行われています。

1. QRコードを3面に掲示 - 動線上の窓や玄関、ベランダなどにQRコードを設け、必ず目に入るようにする。
2. 初回同伴接続 - 現場でスタッフと一緒に初回接続を行い、直感的に「思ったより簡単だ」と感じてもらう。
3. 簡易マニュアルの掲示 - 操作手順を「読み取る」「指す」の2ステップに限定し、シンプルさを追求。
4. URL入室の徹底 - アカウント登録やパスワード管理を排除し、「困ったらQRで接続」というルールを作成。

導入の成果



このシステムの導入によって、現場訪問を約30%削減することができ、教育、検査、進捗管理といった業務が効率化されました。たとえば、若手社員が現場の映像を管理職に共有し、遠隔で「この配管を追って」「この面を触って」と具体的な指導を行うことで、即時の技能継承が実現しています。

また、現場の状況を動画で確認できるため、材料不足や工程の抜けなども早期に発見でき、結果として手戻りや再訪問が減少しています。教育の質や生産性も向上し、良好な成果が出ています。

現場側の意識の変化も顕著です。「来ない=見ていない」との不満が、繰り返しの短時間接続を経て「見てくれている」という信頼に変わりました。社内では週に2回活用レビューを行い、その結果を共通カレンダーに記録。活用事例の見える化を図ることで、DXを“仕組み”として定着させています。

今後の展望


今後は、ゼロリノベは下地検査や是正対応の完全遠隔化を進め、現場訪問の削減率を50%以上に高めることを目指しています。また、社外の協力業者と即座に接続できる体制も整える予定で、名刺にQRコードを印刷する試みも行います。「名刺のQRをかざすだけでつながる、そんな現場を実現したい」と、鴨志田氏は今後のビジョンを語ります。

まとめ


少子高齢化による人手不足や技術者減少が問題となる中、現場の効率化と信頼構築はますます重要です。新しい管理の形を提供するシンクリモートは、各パートが共に正確な判断・指示を行えるプラットフォームとして、未来の施工現場を支える存在となりつつあります。


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