国土交通省が新たに斜面防災技能者の評価を開始!建設分野の発展に寄与
スキルアップの新たな道!斜面防災技能者の評価基準追加
2023年12月18日、国土交通省は建設技能者の能力評価基準に新たな分野を加え、特に「斜面防災技能者」、「道路等法面保護工事技能者」、そして「都市トンネル技能者」の3つが正式に評価対象として認定されました。この発表は、建設業界におけるスキルの多様性や重要性を再認識させるものであり、技能者の育成・評価が今後さらに加速することが期待されています。
能力評価制度の概要
能力評価制度は、建設技能者一人ひとりの技術や経験をしっかりと把握し、保有資格や就業日数に基づいて4つのレベルに分けた判定を行う制度です。これにより、建設キャリアアップシステムに登録されている技能者のスキルがより客観的に評価されることが可能になりました。評価を実施するのは専門工事業団体で、各分野において定められた基準に従った判定が行われます。
新たに追加された分野
今回追加された斜面防災技能者は、一般社団法人斜面防災対策技術協会により基準が策定され、定義付けられています。この分野は、災害時の斜面の安全確保に向けた専門的な知識と技術が求められ、大変重要です。また、道路等法面保護工事技能者は全国特定法面保護協会、都市トンネル技能者においては日本推進技術協会が基準を設定しました。これらの新しい基準により、49分野での能力評価が実施される運びとなり、業界の多様性を促進します。
評価基準の意義
技能評価が認定された分野では、各団体が基準に基づいて技能者の経験、技術的な知識、マネジメント能力を4段階で評価し、その結果が「建設キャリアアップカード」として技能者に交付されます。カードの色はゴールド、シルバー、ブルー、ホワイトの4種類があり、それぞれのレベルに応じて技能者の実力を示すものとなります。これにより、労働市場における透明性が高まり、技能者のキャリアアップにつながる大きな一歩となるでしょう。
まとめ
この新たな取り組みは、日本の建設業界が直面するさまざまな課題に対し、専門的なスキルを持った人材の育成を進めるための大きな一歩です。政府としても、こうした動きが国全体のインフラの安全性や、災害時への対応力の強化につながることを期待しています。今後も造詣深い技能者たちの育成に注力し、持続可能な建設業の発展をあらゆる面から支えていく必要があります。