LivelyとNishikaが森林のCO₂可視化システム開発へ
最近、Lively合同会社とNishika株式会社が手を組み、森林のCO₂吸収量を計算し可視化する新しいシステムの開発に向けたパートナーシップ契約を締結したことが発表されました。このプロジェクトは、人工衛星画像やリモートセンシング技術を活用し、企業の環境戦略の一環として重要な役割を果たすことが期待されています。
プロジェクトの背景と目的
Livelyは東京都千代田区に本社を置く企業で、持続可能な社会の実現を目指して活動しています。一方、Nishika株式会社は、AIや衛星画像解析技術に秀でた東京都港区の企業です。お二社は、森林や湿地などの自然資本のCO₂吸収量を正確に把握することの重要性を認識し、この新しいシステムの開発を開始しました。これにより、環境価値の可視化が実現し、企業の持続可能性を高める手助けができると見込まれています。
システムの技術と実証実験
今回の取り組みでは、Livelyがプロジェクトの企画や社会実装を担当し、Nishikaはデータの処理や分析、AIモデルの構築などを行います。特に、CO₂の吸収量をこれまでの係数に基づく単純推計から脱却し、人工衛星のデータと現地の測定データを組み合わせて高精度な推定を行うことがポイントです。2025年5月からは海外の企業と協力して実証実験を開始する予定で、幅広い現地測量の負担を軽減しつつ、森林の状態を正確に把握できる仕組みを構築します。
期待される成果
このシステムの開発により、企業は自社の環境資源を正確に理解し、効果的なサステナビリティ経営を進めるための基盤を得られます。また、森林クレジットの創出も視野に入れ、自社の経済価値を向上させることにも寄与します。これにより、企業による透明性のある情報開示が推進され、ネットゼロの実現に向けた活動が加速します。
両社のコメント
Livelyの代表は、このパートナーシップにより「見えなかった」森林のCO₂吸収量を「見える」ものにする実証実験に臨むことができて嬉しいとコメントしています。また、Nishikaの代表は、AIや衛星画像解析技術を活用することで、自社の環境戦略を進化させるチャンスを得たと述べています。
Lively及びNishikaについて
Livelyは2022年に設立され、持続可能性領域でのコンサルティングを提供している企業です。Nishikaもまた、テクノロジーを駆使し、人々が本来の仕事に集中できる社会を実現することを目指しています。両社は、それぞれの強みを活かしながら、新たな価値創出に向けた取り組みを進めています。
今後の展開に目が離せません。企業の環境戦略の進化を支えるこのプロジェクト、ぜひ注目してください。