トヨクモのOSS支援
2025-10-16 12:19:54

トヨクモが2025年度もOSS開発者支援を継続、25万ドルを超える支援額に

トヨクモが継続するOSS開発者支援



ビジネス向けのクラウドサービスを展開するトヨクモ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:山本裕次)は、2025年度のオープンソースソフトウェア(OSS)開発者支援を発表しました。これにより、毎年の支援金として1,000万円規模の財政的なバックアップを実施し、累計支援金額は25万ドルを超えました。このプログラムは「Thanks OSS Award」と名付けられ、2022年のスタートから数えると7回目となります。

支援の背景


トヨクモの社長である山本氏は、OSSの恩恵なしには現代のビジネスは成り立たないと語ります。OSSは世界中の開発者が善意で公開しているものであり、その多くは個人の努力が結晶化したものです。しかし、開発者はしばしば疲弊し、結果として重要なプロジェクトが停滞する危険があります。これがデジタル社会にとって大きな損失であると山本氏は強調します。

この想いを背景に、トヨクモはOSS開発者の方々が安心してプロジェクトに取り組める環境を提供することを目指して「Thanks OSS Award」を実施しています。このプログラムは、単なる投資ではなく、未来の技術への「恩返し」であると位置付けています。

2025年度下期の支援概要


2025年度の支援は、7月から12月の期間にわたり、支援対象には13名のOSS開発者と1団体が選ばれています。総支援金額は37,450ドル(約560万円)となる見込みです。

選ばれた開発者たちはそれぞれ独自のプロジェクトに取り組んでおり、以下はその一部紹介です:

  • - Bruce Hauman (Clojure MCP): AIエージェントとアプリケーションの連携を実現し、AI活用の環境を広げる取り組み。
  • - ryoppippi (ccusage): AIコーディングツールの利用状況を可視化することで、開発者の生産性向上に寄与。
  • - Ondřej Mirtes (PHPStan): コードの品質を自動でチェックし、バグを未然に防ぐ静的解析ツール。
  • - Shinyu Murakami (Vivliostyle): Web標準技術を用いて、高品質な電子書籍や印刷物の制作を可能にする組版システム。
  • - Tomek Wałkuski (hikari-cp): データベース接続のパフォーマンスを向上させ、安定したサービス基盤の構築に貢献するライブラリ。

これに加えて、Clojureコミュニティの支援団体「Clojurists Together」への支援も継続されています。

プログラムの目的


「Thanks OSS Award」は、トヨクモが提供するサービスに不可欠なOSSに感謝の意を示し、その開発エコシステムの持続的深化に貢献することを目指しています。支援選考は、同社製品で利用している、あるいは将来利用を検討しているOSSから貢献度や将来性を鑑みて選定されています。

支援は基本的に「GitHub Sponsors」を通じて一括で行われます。詳細については、トヨクモの公式ウェブサイトをご覧ください。

会社概要


トヨクモ株式会社は、誰でも簡単に利用できるビジネス向けクラウドサービスを提供するSaaS企業です。20,000契約を超えるユーザーに支えられ、わかりやすい操作性や機能を持つサービスを提供しています。基盤となる技術には、トヨクモ独自の視点が反映されています。


以上のように、トヨクモの行うOSS開発者支援プログラムは、未来のテクノロジーを形作る重要な一歩となることでしょう。


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