駅レールの再利用
2025-10-08 14:44:34

JR九州とWEST、駅の廃レールを使った太陽光発電を開始

JR九州とウエスト、駅の廃レールを使った太陽光発電を開始



2025年10月8日、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と株式会社ウエストホールディングス(WEST)が連携し、宮崎県にある日豊本線の佐土原駅にて、使用されなくなったレールを活用した太陽光発電システムの実証実験をスタートしました。これまでにない試みとして注目を集めており、国土交通省の支援も受けています。

事業の背景と目的


本プロジェクトの一環として、鉄道施設の中で使用が停止されたレールを再利用することで新たな価値を生み出すことを目指しています。実証実験にあたる「レールPV」という概念は、国内で初めての取り組みです。再生可能エネルギーを利用して駅の照明やその他の電力を供給するこのプロジェクトは、環境に配慮した脱炭素社会の実現に向けた重要なステップとなります。

設置場所と発電規模


設置されたのは、日豊本線の佐土原駅1番線です。この駅は宮崎市に位置し、地域の交通機関として利用されています。

発電出力は4.97kWで、年間の想定発電量は約6,500kWhです。この発電量によって、年間5トンのCO2排出量を削減できるとのことです。この数値は、地域社会における環境負荷の軽減に大きく寄与するでしょう。

実証実験の内容


今回の実証実験では、設置された太陽光モジュールの状態や発電状況を監視し、発電効率や管理方法について詳細に検証される予定です。国土交通省が推進する「令和6年度鉄道技術開発補助金」にも採択されており、大きな注目が集まっています。

企業の担当と役割


JR九州とウエストはそれぞれ異なる役割を持ちながら、この取り組みに携わっています。JR九州は、鉄道の運営とインフラ管理を担当し、ウエストは太陽光発電の技術開発を担当しています。両者の協力により、新しい形のエネルギー利用が実現することが期待されています。

未来へ向けた取り組み


今後、両社は脱炭素に向けた取り組みをより一層推進していく計画です。環境への配慮は今や企業にとっての義務となっており、地域社会に根ざしたプロジェクトを通じて、持続可能な未来への道筋を示していくことでしょう。

このような大きな挑戦が成功することで、他の地域でも同様の取り組みが広がり、より多くの廃棄物がリサイクルされるようになることを願っています。


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