九州大学の絶品ボルシチ、400食完売
九州大学で開催された学園祭「九大祭」において、学生団体「株式会社Borsch?」が本格的なウクライナ料理の代表作、ボルシチを提供し、大きな成功を収めました。このブースでは、なんと2日間で400食を完売し、多くの来場者から絶賛の声が寄せられました。
本場の味を届ける挑戦
株式会社Borsch?は、ウクライナの本場のボルシチの味を学生たちの力で届けることを目的に立ち上げられた団体です。学園祭に向けての準備は入念で、レシピづくりから仕込み、ブース装飾に至るまで、全てを学生が主導し、彼らの創意工夫が光る瞬間となりました。
来場者からは、「学祭のレベルを超えている」「この味、ぜひ食堂でも出してほしい」との嬉しい声が続々と寄せられ、ボルシチは瞬く間に人気メニューとなりました。さらには、「ウクライナを応援したい」という思いから募金活動も行われ、多くの支援が集まりました。
地域とのつながりが生んだ一体感
特筆すべきは、このボルシチに使用されたビーツパウダーが、唐津市の横枕農園で生産されているという点です。今回の協力のきっかけは、農業ボランティアとして唐津に訪れた九大生たちのつながりにあったのです。ブースを訪れた来場者たちからは、「ビーツに興味が湧いた」といった声も聞かれ、地域農業の魅力を再発見するきっかけにもなりました。
唐津Farm&Foodの活動
この取り組みは、地域の農業資源を活用した貴重な地域連携の一例です。唐津Farm&Foodは、「Precious Plastic」というオランダ発の循環型システムを活用した環境教育や地域連携の取り組みを進めており、今回もその一環として学生たちとの協力関係が生まれました。
このような活動を通じて、若者の挑戦を後押しし、地域が協力し合っていくモデルケースが徐々に形成されています。
未来に向けて
株式会社Borsch?の関係者は、「2日間で400食を完売し、多くの方にウクライナの味を届けることができました。今後もウクライナ文化や我々の活動を広めていきたい」とコメントし、更なる発展を目指しています。
このような取り組みが続くことで、地域に新たな活気が生まれ、学生と農業が一体となった新しい共創モデルが確立されることでしょう。
ぜひ、次回の九大祭ではこの絶品ボルシチを味わってみてください。そして、ウクライナへの想いを共有しつつ、地域の特産品の魅力を再発見する場となることを期待しています。