エターナルホスピタリティの新たな挑戦
エターナルホスピタリティグループが、持続可能な航空燃料(SAF)への再資源化を目指す新たな取り組みを発表しました。この取り組みは、廃食用油を使用し、航空業界の脱炭素化に貢献することを目的としています。具体的には、同グループが運営する焼鳥屋「鳥貴族」の338店舗から排出される廃食用油を活用し、国産SAFを生産するというものです。
取り組みの仕組み
この基本合意書は株式会社エターナルホスピタリティジャパン、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4社による共同体制です。エターナルホスピタリティジャパンは、「鳥貴族」から生じる廃食用油を定期的に提供し、レボインターナショナルがそれを引き取ります。引き取った廃食用油は、SAFFAIRE SKY ENERGYが大阪府堺市に建設する国内初のSAF大規模生産プラントで原料として加工される予定です。日揮ホールディングスは、全サプライチェーンをコーディネートし、プロジェクト全体の構築を担います。
「鳥貴族」の役割
「鳥貴族」とは、1985年に創業した焼鳥屋チェーンで、税込390円均一の価格設定が特徴です。現在、国内に661店舗を展開しており、すべての主要食材は国産品を使用しています。このような取り組みにより「国産国消」を推進し、食のみならず環境への配慮も体現しています。
SAFとは?
SAF(持続可能な航空燃料)は、従来の化石燃料に代わる新たな航空燃料です。特に廃食用油から製造されるSAFは、製造から使用に至るまでのライフサイクルで、約84%ものCO2を削減できるとされています。このように、サステイナブルな材料を活用しながら、航空産業における脱炭素を実現することが期待されています。
未来へのビジョン
エターナルホスピタリティグループは、企業理念の一環として「焼鳥屋で世の中を明るくしていきたい」という想いを掲げています。今後も持続可能な社会の実現に向けて、他社と協力しながら新たなビジョンを具体化していく考えです。この取り組みを通じて、地域社会や環境へも配慮したビジネスモデルを育めることを期待しています。
2025年には新たなSAFの供給が始まる予定で、航空業界が脱炭素化に向けて動き出す中、エターナルホスピタリティグループの取り組みは特に注目されています。持続可能な未来を築くためのこの挑戦がどのように進展していくのか、期待が高まります。