外国人が選ぶ！2025年住みたい都道府県ランキング福岡は2位を維持

外国人が選ぶ2025年住みたい都道府県ランキング

外国人の就職・転職情報サイト「NINJA」を運営する株式会社グローバルパワーが発表した「外国人が継続して住みたいと思う都道府県」ランキングの2025年版が話題を呼んでいます。この調査は2024年に続いて2回目の実施です。

調査の背景

日本では生産年齢人口の減少に伴い、外国人材の重要性が増しています。外国人労働者は、ただの労働力ではなく、日本社会における内需や納税を支える重要な役割を担っています。そのため、外国人が日本での生活を楽しむことができ、継続的に暮らせる環境を整えることが重要です。それを踏まえ、各地域の外国人が住みやすい環境の整備状況を把握するために調査が行われました。

調査概要

今回の調査対象となったのは、NINJAに登録した48,000人以上の外国人です。調査方法は、利用者がさまざまな勤務地で働くことを希望しているかを基に、各都道府県ごとのランキングを作成するというものでした。外国人材には、日本国籍取得者やさまざまな在留資格を持つ専門職などが含まれ、約80%が高度外国人材またはその後継者とされています。

2025年ランキング上位6位

1位：東京都（前年も1位）
2位：福岡県（前年も2位）
3位：大阪府（前年4位から上昇）
4位：愛知県（前年3位から下降）
5位：神奈川県（前年も5位）
6位：京都府（前年も6位）

このランキングからも、福岡県が引き続き外国人にとって住みやすい場所であることが示されています。

福岡県の魅力

福岡県は、外国人留学の受け入れ数が全国3位であり、多くの若者が選ぶ地でもあります。特に、福岡市は「アジアの玄関口」として国際交流を促進するさまざまなイベントや支援策を展開しています。例えば、「グローバル創業・雇用創出特区」に指定されており、外国人がビジネスや生活をしやすい環境が整えられています。

また、この地域では多文化共生の取り組みも進められ、多様な文化が尊重される環境づくりに力を入れています。これにより外国人の定住意欲が向上し、求人数が必ずしも多くない中でも、暮らしやすさが評価されているのです。

他の地域の動向

興味深いことに、大阪府は今年のランキングで4位から3位へランクアップしています。これは、大阪・関西万博の開催による外国人材ニーズの急増や留学生数の増加が寄与しています。また、鳥取県や熊本県もランクアップしており、地域特有の支援体制や企業の交流が進んでいることがうかがえます。

一方で、島根県、高知県、徳島県はワースト3位を維持しており、ここには外国人対象の求人が少ない問題が影響していると考えられます。いずれの地域でも、就職の選択肢の不足が外国人居住者数に影響を及ぼす傾向が見受けられます。