非営利法人ボーダレスファウンデーションの設立
社会課題の解決をビジネスで果たしてきた株式会社ボーダレス・ジャパン(本社:福岡県福岡市)は、2024年12月24日に新たに非営利法人「ボーダレスファウンデーション」を設立しました。この新法人の設立は、より深い社会課題の解決を目指し、ビジネスの枠組みを超えた取り組みを強化するものです。
ボーダレスファウンデーション設立の背景
ボーダレス・ジャパンは2007年に創業以来、全世界13カ国で50以上のソーシャルビジネスを展開し、貧困や教育格差、環境問題に向き合ってきました。多くの企業が社会課題に関わる姿勢を示す中で、ボーダレス・ジャパンは、ビジネスだけでは不十分な領域にも手を広げる必要があると考えました。
教育や貧困問題の裏には、文化や制度、価値観に根ざした複雑な課題が潜んでいます。これらの構造を変革するためには、より包括的なアプローチが求められるのです。ボーダレスファウンデーションの設立は、こうした課題を「構造から変えていく」という新たな挑戦の一環です。
「仕組みを変える」新たなアプローチ
ボーダレスファウンデーションは、課題の本質を見極め、異なるセクターをつなげることで、実行可能な社会貢献のモデルを構築します。また、実行型ファウンデーションとして、現場に立って具体的なプロジェクトを進めていきます。これにより、社会の新しい仕組みをデザインし、現実的な変革を実現することが目指されます。
初年度のプロジェクト
設立初年度には次のようなプロジェクトに取り組む計画です:
1.
被爆体験をつなぐプロジェクト:平和について考える機会を持続可能な形で創出し、次世代に伝える活動。
2.
核兵器問題の「知る」をデザインするプロジェクト:展示を通じ、核兵器問題への理解を深め、行動を促す仕組みを提案します。
3.
企業の社会貢献のインパクトを最大化する仕組み:新たな社会貢献モデルを構築し、企業がより効果的に貢献できる形を提供します。
これらのプロジェクトは、根本的な社会課題にアプローチし、既存の価値観や制度に変化をもたらすことを想定しています。ボーダレス・ジャパンから受け継いだノウハウを活かし、信頼できるパートナーと共に新しい社会のあり方を描いていきます。
代表理事によるメッセージ
非営利法人ボーダレスファウンデーションの代表理事である田口一成氏は、ビジネスと非営利活動の融合によって、社会課題の解決がより効果的に行えると語ります。彼は「現場に立ち、課題の根っこに向き合う」姿勢が非常に重要であると述べ、多くの人々の「社会貢献をしたい」という気持ちを確かな行動へと繋げることを目指しています。
「平和」への取り組み
2025年の夏には、東京・日比谷で「へいわのつくりかた展」を開催予定で、被爆から80年を迎えるにあたり、平和の重要性を再認識し、アクションを起こすきっかけを提供します。展示を通じて、平和の意義やアクションのアイデアを広めることを目的としています。
寄付について
ボーダレスファウンデーションでは、寄付を通じて社会の課題解決に貢献することを呼びかけています。寄付は、より良い社会を実現するための力強い手段であり、多くの人々の想いが結集することで新たな選択肢が生まれると信じています。
まとめ
ボーダレスファウンデーションの設立は、社会課題に向き合う新たなステージの開始です。ビジネスと非営利活動の両立を図りながら、ボーダレス・ジャパンが培ってきた経験をもとに、持続可能な社会変革を実現する取り組みが期待されます。今後の展開に注目が集まります。