LGBTQ+支援イベントが開催される背景
LGBTQ+コミュニティの存在を認識し、理解を深めることは、私たちの社会にとって非常に重要です。最近の調査によると、国内のLGBTQ+当事者は約9.7%とされ、その多様性を受け入れ、支える「アライ(ALLY)」の存在も不可欠とされています。そこで、株式会社ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパンが共同で、国際カミングアウトデーにちなんだイベントを開催することが発表されました。
「知る」から「動く+広める」へ
2025年10月15日(水)に開催されるこのイベントでは、認定NPO法人ReBitの代表理事・藥師実芳氏をゲスト講師として招待し、「カミングアウト」や「SOGIハラ」といったテーマで講演が行われます。講演では、当事者のライフストーリーや体験に基づくリアルな視点を提供し、これらの知識を参加者が日常生活にどう活かしていけるかを考えるきっかけを与えます。
「動く+広める」というコンセプトの下、参加者は自身の行動宣言を発表し、具体的なアクションにつなげることを目指します。この活動は、LGBTQ+に対する理解を深めるだけでなく、社会全体の多様性を尊重する流れを生み出すことが期待されています。
企業の取り組み
ファミリーマートとコカ・コーラは、これまでに延べ2,600名を超える社員がこのプロジェクトに参加しており、両社の目指すところは多様性を力に変えることです。コカ・コーラ ボトラーズジャパンの担当者は、社員一人ひとりが自分の意見を交わせる場を設けることで、自らの学びを深められる機会になることを強調しています。
また、ファミリーマートの代表もこの連携を「温かい社会への確かな一歩」と位置づけ、誰もが自分らしく働ける環境の実現に寄与したいと述べています。このイベントは、単に講演を行うだけでなく、実際に参加者がどう行動するかを考える非常に重要な機会となるのです。
認定NPO法人ReBitの活動
ReBitは2009年からLGBTQ+の教育、就労、福祉といった幅広い分野で包摂に取り組んでおり、その実績からも大きな信頼を得ています。藥師氏は、企業間の連携が、アライシップを「知る」から「動く+広める」へと進化させることを強調し、その姿勢が他の企業にも広がっていくことを望んでいます。
イベントの概要
この特別なイベントは、2025年10月15日(水)の12:00から13:00にコカ・コーラ ボトラーズジャパン本社で開催されます。参加者は藥師氏の講演を通じて得た気づきをもとに、具体的なアクションプランを提示する機会も設けられています。このような企業の垣根を超えた取り組みは、LGBTQ+理解の促進に向けた大きなステップとなることでしょう。
まとめ
ファミリーマートとコカ・コーラによるこのイベントは、LGBTQ+について理解を深め、参加者が自ら行動に移すためのきっかけを提供します。多様性を大切にし、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現に向けて、企業とコミュニティが一丸となって進んでいくことが求められています。これからの展開に注目していきましょう。