ボーダレス・ジャパン、地域活性化を目指した新たな取り組みを始動
福岡で誕生した株式会社ボーダレス・ジャパンは、農林水産省の「農山漁村インパクト創出ソリューション実装プログラム」に選定され、新たな地域活性化の取り組みを発表しました。これにより、農山漁村の地域課題を解決するための新しい商社「LOCAL CONNECT(ローカルコネクト)」が展開されます。
LOCAL CONNECTの目的と特徴
LOCAL CONNECTは、地域の持続可能なビジネスによる課題解決を目指しています。具体的には、社会起業家の育成や地域商社機能の構築を通じて、地域経済を活性化していくことを目的としています。昨年10月に発足した公民連携室がこの取り組みの核となり、官民による協力を進めています。
農水省の取り組みとは
農林水産省のプログラムは、全国の自治体と連携し、地域の課題解決に向けた優れた取り組みを選定し、実装を支援します。今回全国から11件が選ばれた中に、ボーダレス・ジャパンの提案が入ったのはその革新性からでしょう。
LOCAL CONNECTの具体的な活動内容
1.
地域課題解決商社としての機能
LOCAL CONNECTは企業型地域おこし協力隊制度を活用し、地域の起業家をサポートします。着任後には起業支援も行い、地域経済に循環を生む仕組みを構築していきます。
2.
地域産品の流通・販売支援
地域の特性を生かした商材を地域外に流通させ、販路を拡大することで、地域経済を支える役割を果たします。
3.
自走型地域振興モデルの構築
従来の補助金依存型ではなく、地域が自らの力で振興を進めるモデルを目指します。これにより、地域内で人材、資金、ノウハウが循環し、持続可能な発展が期待されます。
ボーダレス・ジャパンの強み
ボーダレス・ジャパンは、これまでに13カ国で50以上のソーシャルビジネスを展開してきた実績があります。貧困や環境問題、教育、地域の過疎化など、さまざまな社会課題を解決する取り組みを行っています。
社会起業家育成の経験
特に注目すべきは、社会起業家の育成に関するノウハウです。「ボーダレスアカデミー」を通じて、1,400人以上の起業家支援実績を持ち、その経験は地域活性化の新モデルに生かされていくでしょう。
地域おこし協力隊の実績
総務省の制度を活用し、自治体と連携して起業人材の募集や育成を行います。昨年度には、東かがわ市での支援を通じて新たな地域おこし協力隊を育成しました。
自治体との連携を促進
今回の採択を受けて、ボーダレス・ジャパンは新たに参加を希望する自治体を募集中です。地域課題の解決や起業人材の育成に関心のある自治体は、ぜひ協力の機会を持っていただきたいと考えています。
まとめ
ボーダレス・ジャパンが展開するLOCAL CONNECTは、農山漁村の課題を真剣に考慮した新しいビジネスモデルです。これにより、地域経済の確立と活性化が期待されており、今後その動きに注目が集まることでしょう。地域住民と社会起業家の協力による持続可能な未来が開かれることに期待が寄せられます。