ミスミが全日本物流改善事例大会で受賞
株式会社ミスミグループ本社は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が主催する「2025年度 物流改善賞」にて、最優秀な成果を収める「最優秀物流改善賞(物流業務部門)」を受けました。この賞は、2025年5月13日と14日に行われた第39回全日本物流改善事例大会において、選ばれた42件の中から特に優れた取り組みに贈られるものです。
全日本物流改善事例大会の意義
全日本物流改善事例大会は、物流業界の生産性向上を目的とし、各企業が取り組んだ事例を共有する場です。今年度は過去最多の42件の改善事例が発表され、同大会の目的を果たすために盛況だったことでしょう。ミスミグループは、デジタルピッキングカートを導入し、効率化を実現した取り組みを評価され、見事受賞に至ったのです。
効率化の鍵:デジタルピッキングカート
物流業界は、賃金の上昇や労働人口の減少といった厳しい状況に直面し、抜本的な改革が求められています。ミスミグループはその中で、特に作業工程のボトルネックとなっていたピッキング作業に焦点を当てました。そこで導入されたのが、デジタルピッキングカートです。このカートは、数十万点以上の商品それぞれに対して自動で画像認識や計量を行い、大幅な省人化と効率化を図ったものです。
この取り組みによって、ミスミは生産性を21%向上させることに成功し、サービスの品質も42%改善されました。これは、従来の労働集約型モデルの限界を克服するための一つの解決策と言えるでしょう。
受賞の評価
実行委員からも高い評価を得ており、具体的には人員が44名削減され、デジタル化率も70%に達しました。これは、システム投資の最大限の効果を引き出すために、現場の主導権をしっかりと持ちながら改善を追求してきた結果です。こうした経験は今後の物流DXを目指す多くの企業にとって、有用な指針となるでしょう。
ミスミグループの理念
ミスミグループは、オートメーションの現場に必要な機械部品や工具、消耗品などを提供する企業です。2025年3月時点でグローバルに32.3万社以上の顧客にサービスを提供しており、製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を扱う商社として、ユニークなビジネスモデルを有しています。このような基盤が、「グローバル確実短納期」の実現に寄与し、顧客の利便性向上に貢献しています。
今後もミスミグループは、IA(インダストリアル・オートメーション)産業に対し、世界中で価値のある時間を提供していく所存です。これを通じて、生産性の向上に寄与していくことを約束します。
連絡先
報道に関するお問い合わせは、株式会社ミスミグループ本社 コーポレート・リレーション室までお願いいたします。
この受賞により、ミスミのさらなる発展が期待されることを心から願っています。