福岡からの新たなスタートアップ支援の形
株式会社Power Angelsが、新たに「エンジェルセカンダリーファンド事業」を開始しました。このファンドは、既存の株主から株式を買い取ることにより、日本国内のセカンダリー市場の活性化を目指す試みです。これにより、エンジェル投資家やベンチャーキャピタル(VC)による柔軟な出口戦略の選択肢が広がります。
セカンダリー市場の現状
海外、特に米国では未上場株式のセカンダリー取引が普及し、スタートアップへの投資における重要な資金回収手段となっています。一方、日本では市場がまだ成熟しておらず、流動性の低さが問題視されています。これにより、エンジェル投資家やVCは適切なタイミングでの投資回収が難しくなっています。この状況を打破するために、Power Angelsが立ち上げたのがエンジェルセカンダリーファンドです。
エンジェルセカンダリーファンドの特徴
このファンドは、複数のエンジェル投資家からの出資を受けて運営されます。主な対象は、成長が見込まれるレイター期のスタートアップです。具体的には、償還期限を迎えたVCファンドの保有株式や、初期投資家や経営陣が手掛ける株式を取得します。この購入によって、スタートアップの株主は流動性を得ることができ、次の投資に再投資しやすくなります。
CEO山本のメッセージ
山本敏行CEOは、「エンジェルセカンダリーファンド事業は、日本のスタートアップエコシステムにおける流動性の壁を打ち破る試みです。これまで私たちは、エンジェル投資家の存在を当たり前にし、挑戦者を支える文化を育ててきました。しかし、日本にはまだ適切な出口戦略が整っていない状況が続いています。このセカンダリーファンドが新たな選択肢となり、エンジェル投資の継続的な流れを作る出発点となることを願っています」と語ります。
期待される効果
この取り組みを通じて、スタートアップへの新たな資金流入を促し、より多くの挑戦者が次のステージへ進む助けとなることが期待されます。また、エンジェル投資家にとっても、資金の再投資が行いやすくなるため、スタートアップへの支援がさらに充実していくでしょう。
お問い合わせ先
本件に関する詳細は、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。
日本のスタートアップ市場がどのように変革を遂げていくのか、今後が楽しみです。