ファミリーマートの「涙目シール」新展開
株式会社ファミリーマートが推進する食品ロス削減活動の一環として、新たに「涙目シール」が全国で展開されます。この取り組までは、ただの値下シールではなく、心温まるメッセージと共に、消費者に寄り添うコミュニケーションツールとなっているのが特徴です。
これまでの取り組みとその効果
「涙目シール」は、商品に値下げを示すだけでなく、「たすけてください」というメッセージが添えられています。このユニークなアプローチは、消費者に感情的な共鳴を呼び起こし、食品ロス削減への参加を促すものです。実際、2024年10月の実証実験では、このシールを付けた商品が従来よりも高い購入率を記録しました。これは、食品ロス削減活動への心理的な障壁を取り除くことに成功した証です。
全国展開を迎える2025年の4月には、都内の複数の店舗で購入率の向上を確認。その結果、約5%の廃棄量削減を実現しました。これは、ファミリーマートが設定した環境の中長期目標「ファミマecoビジョン2050」にも寄与しています。
フリー素材化で広がる支援の輪
新たに「涙目シール」のイラストはフリー素材として一般に公開され、誰でも利用可能となります。これにより、さまざまな業種の店舗が食品ロス削減のためにこの素材を活用しやすくなります。新たに追加されたデザインにはパンや肉、魚、ケーキといった食品のイラストも含まれ、多様な業態での応用を促進しています。この取り組みは、地域の飲食店や小売店、さらには自治体とも連携し、一層の広がりを目指しています。
公式ウェブサイトには、利用方法やダウンロードリンクも掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
ファミリーマート公式ウェブサイト
未来へ向けた持続可能な社会の実現
ファミリーマートは、消費者と連携しながら、食品ロスのない未来をつくるための挑戦を続けています。例えば、店舗での発注精度向上や商品のロングライフ化など、様々な施策を同時進行で進めています。
「ファミマecoビジョン2050」の目標に基づき、2050年までに食品ロスを80%削減することを目指しており、そのための具体的なアクションプランを策定しています。
ファミリーマートは、お客様一人ひとりとの関係を大切に、便利でなくてはならないコンビニエンスストアとして地域に根ざした存在を目指してまいります。これからも続く「涙目シール」プロジェクトにぜひご注目ください。