ドローンで下水道調査
2025-11-10 13:40:10

岡山で実施されたドローン活用の下水道管調査の実証について

岡山でのドローン活用による下水道管調査実証



2025年10月22日、岡野バルブ製造株式会社が岡山市において、初の自社単独によるドローンを活用した下水道管調査の実証を行いました。本取り組みは、地域の老朽化するインフラを効率的に点検するための新たな方法です。

実施の背景



日本の下水道管は高経年化が進み、国土交通省によれば、全国で約50万キロメートルの下水道管が存在し、その7%にあたる約4万キロメートルは耐用年数を超えています。この課題に加え、下水道内の硫化水素発生等により、調査が困難な状況が続いています。特に、最近発生した道路陥没事故は、効率的な調査方法の必要性を再確認させました。これを受け、岡野バルブ製造は千葉県のLiberawareと協力し、ドローンによる調査方法の確立を目指してきました。

北九州市での取り組み



5月には、北九州市上下水道局と合同での初回調査を実施し、超狭小空間点検ドローンを活用した実績があります。これに続き、岡山市でも実証実験を行い、下水道管の内部状況を把握するための技術の磨き上げが進められています。

実証の内容



今回の調査では、岡山市北区の巌井ポンプ場近くにある、50年以上経過した下水道管(内径2400ミリ、実証延長76メートル)を対象にしました。使用されたのは、Liberaware製の超狭小空間点検ドローン「IBIS2」です。

調査は、当社のパイロットがドローンを操縦し、下水道管内の状況を確認しました。GPS信号が届かない環境でドローンが機能するかを重視し、内蔵されている高輝度照明とフルHDカメラを使って管壁の撮影が行われました。結果として、狭い空間においてドローンを活用することで、錆びたナットや損傷したはしごの状況を映像で確認することに成功しました。

調査結果と今後の展望



この実証を通じて、効率的な調査方法が認められ、事故リスクを低減しながら作業者の負荷軽減も期待されることが確認されました。岡山市との継続的な協議を通じて、ドローンによる下水道管点検の展開が進む見込みです。

さらに、今後は点群化やAI解析技術の導入によって、クラックや漏水の自動検知、進行度の予測精度を向上させる計画もあります。これにより、全国各地での老朽化した下水道管の維持・管理に向けた取り組みとして、ドローン活用が一層の進展を遂げることが期待されています。

岡野バルブ製造のこれから



岡野バルブ製造は1926年の創業以来、高温・高圧バルブの開発から製造と保守に至るまで幅広い事業を展開してきました。今後も新たな技術を取り入れた未来型ものづくり企業としての発展を続け、地域社会や産業の変革をリードしていく方針です。

私たちは、ドローンを活用してより安全で効率的なインフラメンテナンスの未来を切り開いていきます。


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