アスコットの勢いが止まらない!グッドデザイン賞受賞の2物件
2025年度のグッドデザイン賞において、株式会社アスコットが開発した「ASTILE広尾」と「AUSPICE福岡天神」の2物件が受賞しました。この快挙は、アスコットにとって通算18、19件目の受賞となり、同社の設計と品質管理の高さを証明しています。それでは、受賞した2つの物件を詳しく見ていきましょう。
ASTILE広尾:住むことの質を追求
「ASTILE広尾」は、東京都内・広尾の静かな住宅街に位置する全19戸の賃貸集合住宅です。この物件の特徴は、その形状や配置がただのデザインに留まらず、住むことの本質を大切にしている点にあります。高密度な都市の中で、住まいの質を重視し、環境との調和を図るために細部にわたって設計が施されています。
この物件では、雁行・段状のデザインを用いて建物を配置することで、居住者に快適なスペースや光、風を届ける工夫がなされています。特に外周部にできた「小さな庭」は、周囲の環境とのつながりを生み出しています。さらに、1階の住戸は地下を含むメゾネットタイプのSOHOとなっており、地域との新たな関わりを持つことが期待されています。
AUSPICE福岡天神:環境性能を重視した新たなオフィスビル
一方、「AUSPICE福岡天神」は福岡市天神地区に位置する10階建ての中規模オフィスビルです。こちらも新たな環境価値を創出することに成功しています。快適で環境性能の高いオフィス空間を実現するために、ハイグレードな装備に依存せずに設計された点が評価されています。
このビルの外装は、厚さ9mmの鋼板で構成された格子状のルーバーにより、室内を快適に保ちながらも、印象的なファサードが実現されました。鉄という素材の特性を生かしたデザインは、都市環境との調和や新たな美的価値を生み出します。格子ルーバーは、部位ごとに奥行きを変え、シャープでありながらも柔らかい印象を与えています。
環境への配慮と社会的価値
「AUSPICE福岡天神」は、DBJ Green Building認証4つ星を取得しています。これは、環境や社会への配慮がなされた建物として評価されており、長期的な視点からの取り組みも重視されています。アスコットは、機能とデザイン性を高め、よりよい社会の実現を目指す不動産開発のプロ集団としての立場を強化しています。
結論
今回の2つの受賞は、ただのデザインの表彰に留まらず、住まいや働く場所を新たなかたちで提案する重要なステップです。「ASTILE広尾」「AUSPICE福岡天神」は、これからの建物に求められる新たな基準を示すものとして、ぜひ注目していきたい物件です。アスコットの今後のプロジェクトにも期待が高まります。