生き物愛が育む
2025-11-13 11:34:27

生き物と環境を学ぶ特別授業に福岡市の小学生が参加!

生き物と環境を学ぶ特別授業に福岡市の小学生が参加!



福岡市にある公立小学校では、建設コンサルタントとして活躍する中谷郁也氏を講師に迎えた特別授業が行われました。この授業は、共育パレット株式会社が運営する「SPOT TEACHER」というプログラムの一環として実施され、地元企業の専門家が学校のニーズに応じた授業を提供する取り組みです。この日は、6年生133名が「生き物と環境」「食物連鎖とインフラ」のテーマで学びました。

専門職と子どもたちの心をつなぐ授業



今回の授業では、中谷氏が自らのキャリアを通じて生き物への愛情を語り、子どもたちと対話をしながら進められました。教室は、彼が生き物好きであることを披露することで活気づき、「私も昆虫を飼っている!」「我が家はハリネズミを飼っている!」と生徒たちからも自然に会話がはずみました。

授業の課題は「生き物と人間の暮らしの両方を守るには?」という重要な問題ですが、中谷氏は自己紹介で、「ずっと生き物のことを考えてきた」と語り、自身の職業選択が生き物への愛から来たものであると強調しました。こうした自己開示が、子どもたちに生き物と職業のつながりを意識させる展望を開きました。

環境とインフラの両立について考える



授業では、環境教育とキャリア教育をつなげるために、実際に行われるインフラ整備と生態系保全に関する具体的な事例が説明されました。中谷氏は、道路や施設の建設時には、生き物の生息状況を調査し、必要に応じた保全策を講じることが求められていることを教え、法律的にもその義務があることを伝えました。これにより、生徒たちは環境と経済、両方の視点を学ぶことができ、その重要性をより深く理解しました。

特に、生き物や環境がどのようにインフラの計画に組み込まれているかを学ぶことは、福岡市のような都市でも貴重な経験となります。授業中、中谷氏は「もしビオトープの上に校舎を建てる計画があったらどうする?」という問いを投げかけ、それに対する生徒たちの答えを促しました。すると、「生き物がかわいそう!」という反応がある一方で、「学校が必要かもしれない」といった考えも出てくる場面がありました。

生き物カードを使った体験活動



授業の後半では、生き物カードと環境カードを使った体験活動が行われ、子どもたちは生き物とその生息地について分かりやすく学んでいきました。カードを使って分類することで、実際に生き物とその環境の関係を目の当たりにし、生徒たちの考えがより具体化しました。生徒たちは「道路ができるとカエルが危ない!」など、様々な発言をしながら真剣に取り組んでいました。

中谷氏が「猛禽類の巣を移す必要がある場合」と説明した場面では、「そんなことまでやってるの?」と驚きの声が広がり、自然に対する理解を深める良いきっかけとなったようです。解決策を考えることで、子どもたちの想像力や問題解決能力も見事に引き出されました。

クイズで学びをさらに深める



授業のクライマックスには、生き物に関するクイズがフィナーレを飾りました。クラス全員が一丸となって挑戦し、クイズを楽しむ中で生き物への興味が一層高まりました。正解ごとに歓声が上がり、生徒たちの笑顔があふれる場面が見られました。授業終了後には、すべての参加者に「オニヤンマくん」が贈られ、学びから得た知識を教室でも活用できるように配慮されました。

学びの成果と今後の展望



授業後のアンケートによると、全員が「おもしろかった」と回答し、83%の児童が将来の仕事について考えたいと思ったとのこと。授業を通じて理科・総合・キャリア教育が横断的に行われ、子どもたちの興味の幅を広げる助けとなりました。今後、SPOT TEACHERが展開するこの形式の授業がさらに多くの学校で実施されることを期待したいところです。

中谷氏の授業内容や生徒たちの反応を通じて、教育の場における生き物と環境に対する理解がどれほど重要であるかを再確認することとなりました。福岡市におけるこのような活動が、今後も広がりを見せていくことを願っています。


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