全国子どもアドボカシー協議会が共同代表制に移行
2025年8月、全国子どもアドボカシー協議会は、理事長に相澤仁氏と中村みどり氏を選任し、共同代表体制をスタートさせると発表しました。この新しい体制の導入は、ますます多様化する子どもたちの声に応じて、その権利を擁護する取り組みを強化するためのものです。
新たな組織体制の背景
この決定は、近年のこども基本法施行以降、子どもたちの意見表明権や権利の重要性についての理解が深まる中でなされたものです。2024年からは改正児童福祉法が施行されることもあり、全国各地で子どもアドボカシーの実践が広がる中、さらなる質の高いアドボカイトの育成が求められています。このような中、協議会は次のような役割を担うことが期待されています。
- - 意思決定の多様化と迅速化:二人の共同代表制によって、様々な視点を持つ議論が可能になり、複雑化する事態に迅速かつ的確に対処できるようになります。
- - 事業領域の拡大と深化:交流事業、政策提言、アドボカイトの教育など、各事業における責任と専門性を強化し、活動内容をより充実させていきます。
- - 組織基盤の強化:新たなリーダーシップの育成を通じて、持続可能で発展的な組織運営体制を築くことを目指します。
中村みどり新理事長の抱負
新たに共同代表に就任した中村みどり氏は、子どもたちが直面している課題に共感し、相澤理事長と共に前向きな活動を進めることへの強い意気込みを表明しました。彼女は高校時代から福祉活動に従事し、社会的養護を受けた子どもたちへの支援を行っており、その経験を活かし、より良い社会の実現に向けた取り組みを続けていく意向です。
「子どもたちの声を大切にし、共に成長する社会の実現を目指します」と中村氏は話します。彼女は、子どもたちの権利を声高く主張し、彼らが安全に意見を述べることができる環境作りに寄与していくことを約束しています。
持続可能な社会のために
全国子どもアドボカシー協議会では、運営費用を助成金や寄付で支えていただくことが重要だと指摘しています。「私たちの力だけでは、理想とする社会の実現は難しい。皆さんのお力添えが必要です」と呼びかけています。新しい体制の下、協議会はさらなる発展を図り、地域の中でのアドボカシー活動をより広く、より深く展開していく所存です。詳細な活動内容や支援方法については、公式ウェブサイトを通じて確認できます。私たちと共に「子どもと共に生き育つ社会」を築いていきましょう。