ACCELStarsと伊藤園の新たな挑戦
福岡県久留米市に本社を置く株式会社ACCELStarsと、東京都渋谷区の株式会社伊藤園がタッグを組み、オフィスワーカーを対象にした睡眠とメンタルヘルスに関する共同研究を開始します。この取り組みは、TAKANAWA GATEWAY CITYで行われるビジネスイベント「GATEWAY Tech TAKANAWA」に基づいており、100年先の豊かな暮らしの実現を目指しています。
共同研究の背景
今回の研究は、緑茶がメンタルヘルスや睡眠に与える影響を探るものです。伊藤園は「健康創造企業」というビジョンを持ち、茶文化を未来に引き継いでいく取り組みとして、この研究を位置付けています。ともに実施するこのプロジェクトは、オフィスで働く人々の健康を促進し、持続可能なライフスタイルを提案することを目的としています。
ACCELStarsは、調査や研究計画の設計を担当し、東京大学による知見も活用しつつ、睡眠やストレスの計測技術を提供します。特に、東京大学大学院の上田泰己教授が設計するデータ解析の仕組みは、睡眠に関する科学的な洞察をもたらすことが期待されています。
研究の具体的な内容
この研究では、緑茶の飲用習慣がワークエンゲージメントやメンタルヘルスに与える影響を調査します。伊藤園は、飲用するお茶の種類やタイミングをパーソナライズし、個々のメンタル状態に合った飲み方の提案を行うことで、マインドフルネスやマインドリセット効果を実証し、健康増進に寄与することを目指しています。
さらに、ACCELStarsが開発したウェアラブルデバイス「SLEEP COMPASS」を使用した睡眠健診サービスも展開予定であり、2025年の開始を目指しています。このサービスは、社員の睡眠の質を測定し、健康経営に役立てるための重要な施策と位置付けられています。
ACCELStarsの役割
ACCELStarsは、睡眠データを基にした健康経営の支援に取り組んでおり、企業や保険組合向けの睡眠健康度測定サービスを展開しています。技術の面では、世界最高精度とされる睡眠測定アルゴリズムを提供し、従業員の睡眠習慣を向上させ、多くの企業から関心を集めています。最近では、医療機関や研究機関との共同研究も進めており、精神疾患や神経変性疾患に関する分野でも活躍の場を広げています。
伊藤園のビジョン
伊藤園は、茶が持つ健康効果の解明と共に、新たな茶文化を創り出すことに取り組んでいます。研究の成果を通じて、より良い未来の茶の飲み方やその効果について社会に提案していく方針です。これにより、緑茶がオフィスワーカーの心と体の健康を支える重要な要素となることを目指しています。
結論
ACCELStarsと伊藤園の共同研究は、現代社会における睡眠とメンタルヘルスの関係を科学的に解明する重要な一歩です。緑茶という身近な飲み物が、私たちの健康にどのように寄与できるのか、今後の研究成果に期待が高まります。このプロジェクトが新たな健康のスタンダードを築く一助となることを願っています。