ウイングアークとインフォマートが生み出す新しい電子取引の形
ウイングアーク1st株式会社と株式会社インフォマートは、2026年夏から両社の電子取引サービスを連携させる取り組みを発表しました。これにより、企業はそれぞれのサービスを利用しながらも、より効率的かつ迅速に請求データを交換することが可能になります。
連携の意義
「invoiceAgent 電子取引」と「BtoBプラットフォーム 請求書」の連携により、企業間の請求書データの受け渡しがスムーズに行えるようになります。これまで手作業で行われていた紙やPDFを用いた請求業務がデジタル化され、手間と時間の大幅な削減が期待されます。
近年、企業の経理部門ではDX(デジタル変革)や働き方改革が進む中で、電子請求書を導入する重要性が高まっています。しかし、さまざまな電子請求書サービスが乱立する中で、データのが事実統合や業務の効率化が課題となっていました。ウイングアークの実施した調査でも、多くの担当者がサービスの散在による業務非効率を問題視しています。
このニーズに応えるべく、両社は異なるシステム間でのデータ連携を実現します。「データtoデータ(DtoD)」という新たな仕組みで、請求書の発行から受領までを完全デジタル化。これにより、経理業務全体の効率化とコスト削減が実現されるのです。
今後の展望
この協力のスタートを切り、両社は他のサービスとも連携を広げていくことを目指しています。「BtoBプラットフォーム 請求書」を利用する企業は、発行企業が使用するサービスに関わらず、請求書の受け取りが可能になります。これは、企業間におけるデータ連携をさらに強化し、業務のスムーズな運用を実現します。
ウイングアークは、「invoiceAgent」を通じて、さまざまな帳票が緊密に結びつくデジタル帳票基盤を強化し、安全で迅速なデータ交換を促進します。インフォマートも、請求書のデジタル化を進展させ、続々と新しい価値を提供していく所存です。これにより、企業のバックオフィス業務の効率化と、日本全体のDX推進に貢献することが期待されます。
両社のコメント
ウイングアークの代表取締役社長、田中潤氏は「当社の提供するインボイスシステムは、企業の業務をサポートする重要なプラットフォームとして進化しています。インフォマートとの連携により、請求業務の効率化を実現し、企業がデータをより有効に活用できるよう支援していきます」と述べています。
また、インフォマートの代表取締役社長、中島健氏も「10年の間、請求書サービスで業界をリードしてきました。今回の連携でサービスをさらに進化させ、企業のバックオフィス改革の先陣を切ることを目指します」と意気込みを示しています。
サービス概要
「invoiceAgent 電子取引」
ウイングアークが提供するこのサービスは、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応し、安全に取引文書をデジタルで交換することができます。文書データの管理や承認、検索を一元化し、業務の効率化を実現しています。詳細は
こちら。
「BtoBプラットフォーム 請求書」
インフォマートが提供するこのクラウドサービスは、請求書の発行、受取、支払金額の通知など、多岐にわたる請求業務のデジタル化を実現する国内シェアNo.1のサービスです。ペーパーレス化や経理のテレワークの推進にも貢献しています。詳細は
こちら。
今後、ウイングアークとインフォマートの協力により、企業間の取引がよりシームレスで効率的な形で進むことが予想されます。電子取引の新たな時代が幕を開ける瞬間を楽しみにしています。