高齢社員の活躍を引き出す新たな取り組み
一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会(東京都、代表理事:﨑山みゆき)によって、2025年6月25日から「産業ジェロントロジーアドバイザー養成講座」が開講されます。この講座は、日本の企業が高齢社員をどのように活用するかという課題に応えるもので、高齢者が職場での重要な人材として価値を持つことを再確認することを目的としています。
高齢社員の重要性と現状
日本において65歳以上の就業者数は2023年時点で約910万人、労働力の13.5%を占めています。このことからもわかるように、今や高齢社員は経済を支える重要な存在です。しかし、企業の現場では「高齢者は生産性が下がる」との見方から、扱いが難しいとされることも少なくありません。特に、管理職や人事担当者による「高齢社員との接し方がわからない」という声も多く、そのために高齢社員が活躍できない状況が生まれています。
産業ジェロントロジーとは?
「ジェロントロジー」は加齢研究を基盤とする学問で、その知識を企業内での人材マネジメントに適用したものが「産業ジェロントロジー」です。この講座では、高齢社員の働きやすい環境を整えるためのノウハウを学べます。世代間の価値観の違いや、法制度、健康リスクについても網羅されており、総合的な視点から高齢社員を支援できる人材を育成します。
講座の概要
- - 講座名: 産業ジェロントロジーアドバイザー養成講座
- - 開講日: 2025年6月25日(受付開始:7月1日)
- - 形式: オンライン(eラーニング)
- - 対象: 高齢社員を持つ中堅社員、管理職、人事担当者
- - 学習方法: 動画と教材を使用し、修了試験を経て資格認定を行います。
- - 受講料: 33,000円(税込)+資格認定料3,000円(税込)
講座は全7章から構成されており、次のような内容が含まれています。
1. ジェロントロジーの基本
2. 高齢社会の理解
3. 法的整備
4. 介護と仕事の両立
5. 高齢者の多様な働き方
6. キャリア開発
7. 健康管理と労災対策
学習の効果
受講することで、介護や地域活動だけではなく「働く高齢者」に対する理解が深まります。また、高齢社会に合ったキャリアデザインを自分自身で考えることも可能になり、組織全体のシニア人材マネジメント力の向上が期待できます。
今後の展望
協会では、今後この講座を新入社員研修や階層別研修に導入し、異なる世代が互いに理解し合える職場の実現を目指しています。また、対面式の研修も計画中で、2025年7月10日にはオンライン無料説明会を開催予定です。
詳しい情報やお申込みについては、
公式ウェブサイトをご覧ください。
お問い合わせ
一般社団法人 日本産業ジェロントロジー協会
代表理事:﨑山みゆき
公式HP:
JIGA
お問い合わせ:
[email protected]