九州の太陽光発電所に新たな蓄電システムが導入決定
企業は再生可能エネルギーを利用した取り組みが求められる中、株式会社パワーエックスが九州エリアの太陽光発電所に新しい蓄電システムを採用することが発表されました。これは、ブルースカイソーラー株式会社が運営する発電所4拠点に対し、合計11台の蓄電システム「Mega Power」が導入されるものです。これにより、九州地域での再生可能エネルギーの活用が一層促進されます。
新しい蓄電システムの詳細
今回導入される「Mega Power」は、トータルで約30.1MWhの蓄電容量を持ち、各発電所はパワーエックスと福岡に本社を構えるニシム電子工業株式会社が提供する「太陽光併設蓄電池パッケージ」を使用します。このシステムは、2026年春から順次運転を開始する予定です。
蓄電システムはエネルギーマネジメントシステム「TAMERBA EMS」によって運用され、昼間に生成された電力を蓄え、夕方や夜間の需要が高まる時間帯に放電する仕組みとなっています。この方法により、発電事業者は電力の出力抑制の影響を軽減し、安定した収益を見込むことができるとされています。
環境への貢献
さらには、併設された太陽光発電所の売電方式を固定価格買取制度(FIT)からフィードインプレミアム制度(FIP)へと切り替えることで、より良い事業性を実現できるとのことです。この取り組みは、変動する再生可能エネルギーを最大限に活用し、持続可能な社会の実現へと貢献するものです。
政府の支援と新ファンドの設立
パワーエックスが進めるこの事業は、資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業」にも選ばれています。さらに、みずほ証券株式会社がこの蓄電システムの導入を支援する新たなファンドを設立予定です。これにより、パワーエックスは日本全体での再生可能エネルギーの普及と電力インフラの脱炭素化に向け、さらなる努力を続けていくことが期待されます。
今後の展望
以下は、各発電所における蓄電システムの設置内容の詳細です。
- - 大分県宇佐市:3台、蓄電容量8,226 kWh、PCS出力1,995kW
- - 鹿児島県伊佐市:3台、蓄電容量8,226 kWh、PCS出力1,999kW
- - 鹿児島県鹿屋市:2台、蓄電容量5,484 kWh、PCS出力1,500kW
- - 鹿児島県南九州市:3台、蓄電容量8,226 kWh、PCS出力1,750kW
運転開始は2025年度3月以降を予定しております。今後の発展に期待が寄せられ、地域の再生可能エネルギーの活用がますます進んでいくことでしょう。
会社概要
株式会社パワーエックスは、2021年に設立された企業で、岡山県玉野市を拠点とし、大型蓄電池の製造・販売、EVチャージステーションのサービス展開、船舶用蓄電システムの開発・製造などを手掛けています。企業の公式サイトは
こちら です。
持続可能な社会の実現に向けた動きが進む中、パワーエックスの取り組みは特に注目されています。