医療的ケア児と映画
2025-06-19 11:14:13

医療的ケア児も楽しめる映画館体験『映画ドラえもん』上映会が全国で実施されました

医療的ケア児も参加できる映画上映会の感動



NPO法人AYAが主催する「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」の特別上映会が、全国各地で開催され、大きな反響を呼びました。このプロジェクトは、医療的ケア児や障がい児が安心して楽しめる環境を整え、家族で映画を鑑賞する機会を提供することを目的としています。今回は、約5,082名の参加者がこの特別な体験を共有しました。

上映会の背景


医療的ケア児とは、日常生活の中で医療行為が必要な子どもたちのことを指します。近年、全国で約2万人ほど存在し、さらに障がい児は約90万人に及ぶと言われています。NPO法人AYAは「スポーツ・芸術・文化」を通じて、これらの子どもたちの世界を広げるために活動しています。

上映会の発端は、映画館で映画を見たいという医療的ケア児のお母様の声からでした。映画館は、周囲の目が気になるため、訪れるのが難しい場所と感じている家族が多いことが実情です。このプロジェクトは、そんな思いを抱える家族に向けて、配慮された環境で映画を楽しむ機会を実現するために立ち上がりました。

安全に楽しむための工夫


映画館のシアターを貸し切り、医療従事者が同伴することで、安心して映画鑑賞できる環境を作りました。また、急な声の出発や医療機器の操作音があっても気にならない配慮がなされています。これにより、参加者は周囲を気にせずリラックスして映画に没頭することができました。

参加者の声


上映会を利用した家族からは、多くの感想が寄せられました。「映画館でみんなで映画を観られたことが親にとっての夢でした」「周りの空気を気にせず映画を楽しめました」「初めての映画体験が家族の良い思い出になりました」といった声が、参加者の心に深く響きました。

医療的ケアが必要な子どもたちとその家族にとって、映画館での体験は特別なものです。周囲に配慮しながらも、みんなで楽しむ時間が持てることは、非常に貴重な機会なのです。そして、そうした体験が、今後の社会への理解と支援の礎になることを願っています。

今後の展望


NPO法人AYAの代表、中川悠樹医師は、「もっと多くの地域でこのような上映会を続けていきたい」と述べています。すでに37都道府県での実績があり、今後もさらに10県に拡大する計画があります。その活動の拡充に向けて、多くの方々のサポートが不可欠です。

このような取り組みを通じて、医療的ケア児を含むすべての子どもが映画館で楽しい時間を過ごせる環境を整えることが、未来の目標です。それぞれの家族が心の底から映画を楽しむことができる日が来ることを願っています。


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