福岡発、グローバルなサステナビリティ推進を目指すaiESGとZevero
福岡市を本拠とするAI企業、「株式会社aiESG」と東京都のスタートアップ「株式会社Zevero」がタッグを組み、ESG(環境・社会・ガバナンス)の推進を目指しています。この協業は、特に企業が直面する環境問題への取り組みを支援するものです。
協業の背景
現在、世界中でネットゼロの達成が重要視されています。企業は温室効果ガスの削減に向け、バリューチェーン全体からの排出量を把握し、効果的に対策を進める必要があります。さらに、最近導入されたESRS(European Sustainability Reporting Standards)やISSB(International Sustainability Standards Board)の基準により、従来の環境情報の開示にとどまらず、社会やガバナンスに関連する透明性の確保も求められています。
こうした動きに応えるため、aiESGとZeveroは互いの専門性を活かし、包括的なESGソリューションを提供することを目指しています。両社の協業により、AIを活用したサプライチェーンのリスク分析、脱炭素戦略の実行支援が行われ、企業に新たな価値が提供されます。
Zeveroの強み
Zeveroは、グローバルに展開する企業向けにサステナビリティ戦略を支援するプラットフォームとコンサルティングサービスを提供しています。AIエンジンを用いた自動排出量マッチングと専門知識を融合させることで、排出量の管理、ESGの開示、ブランディング支援を行います。また、AIとLCA(ライフサイクルアセスメント)技術を統合し、排出量の可視化から実行可能な削減策までを提供します。
Zeveroは、20カ国以上の企業にサービスを提供しており、日本国内でも多くの企業に対して幅広く支援しています。高い精度で脱炭素戦略を支援しており、世界基準の技術とコンサルティング力を活かし、企業の脱炭素化を加速させています。
aiESGの取り組み
一方、aiESGはサプライチェーン全体を対象としたESG分析サービスを行っています。国際的なESG研究の成果を基に、企業にとって使いやすいESG評価プラットフォームを提供しており、持続可能な社会の実現に向けた支援を行っています。顧客企業のESGデータを定量評価し、その結果を基にしたアクションプランの策定を通じて、企業の持続可能性を高めることを主眼としています。
両社代表者のコメント
ZeveroのCEO、谷内樹生氏は、今回の提携について「サステナビリティ戦略の構築から排出量の管理まで、一貫して支援できる体制を整えた」と語っています。一方、aiESGのCEO、関大吉氏も「Zevero社との提携により、両社が持つ強みを活かした強力なソリューションを提供できる」と自信を示しています。
まとめ
aiESGとZeveroの連携は、今後のESG領域における革新を促進し、企業が持続可能な未来へ向かうための大きな力となることでしょう。国際的な基準に対応したESG評価の深化と、社会全体が抱える環境問題への取り組みを進めるための新たな指針がここから生まれることを期待します。福岡から始まるこの試みは、多くの企業に影響を与えるでしょう。