FCCテクノの新オフィスが誕生
株式会社FCCテクノ(本社:福岡県福岡市)が、リニューアルされたヘッドオフィスの改装を完了しました。今回の改装は、「自然と対話が生まれる空間を通じて、出社が楽しくなること」をテーマにしています。
オフィス改装の背景
元々2021年に新しいオフィスに移転した際は、コロナ禍という特殊な状況にあり、「予算」「工期」「働き方の不確実性」といった制約が重なり、結果的に「美しいが無機質な空間」となっていました。これでは働く人たちがより良い環境で業務に取り組めないと感じたFCCテクノは、根本的な見直しを行うことにしました。
新オフィスの特徴
改装のコンセプトは、「働く人が働く時間も休む時間も、心地よい温度感で過ごせること」。リーズナブルに設計されたオフィススペースは、どの席でも均一なパフォーマンスが発揮できるよう配慮されています。従来のABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)スタイルは採用せず、落ち着きの中に豊かな環境が感じられるように配置されています。
特筆すべきは、会議室ではなく、オープンスペースに多くのミーティングエリアを設け、デジタルホワイトボードやディスプレイを充実させている点です。このようなスペースは、気軽な会話を促し、業務の流れを円滑に進めるものとして設計されています。
デザインのこだわり
今回の改装においては、今宮優子デザイン室がデザインを手がけ、空間は「ゆるやかにつながる」をテーマにしています。見えない壁を取り除き、簡単にコミュニケーションが取れる環境を整えることを目指しました。アート作品も多く取り入れられており、美しさと楽しさをもたらしています。
アート担当のモンコレクションの渡辺加奈子氏は、「色や形が持つ力で、仕事の効率が自然に上がる雰囲気が生まれます。」と話しています。このようなアートは社内の雰囲気を和らげ、来客に良い印象を与えることにも寄与しています。
照明デザインの工夫
照明も詳細に計画されています。執務スペースには白色の光を、カフェエリアには暖色系の柔らかい光が使われており、それぞれの空間に合った心理的効果をもたらします。株式会社モデュレックスの塚本洋子氏は、「明るさは保ちながらも、まぶしさを取り除くために光の配置にこだわりました。」と語っています。
リニューアル後の変化
このリニューアルによって、自然に人々の集まりが増え、会話も活発になりました。出社を促す環境が整ったことで、働く人々はオフィスに戻ることを楽しく思えるようになっています。しばしば無理のない形で新しいコミュニケーションが生まれ、社員同士のつながりが深まっています。
今後の展望
今後、FCCテクノは「会社」という枠を超えた機動的な“長いチーム”を目指します。メンバーが一時的に離れても、再び集まって共に歩む『成熟した自律分散型のチーム』を実現するための第一歩として、今回のオフィス改装があります。
働く環境が進化する中で、社内イベントも活発になることが期待されています。リモートや個の時代だからこそ、軽やかで緩やかなつながりが一層重要になると考えています。この新しいオフィスが、その発端となることを願い、FCCテクノはこれからも柔軟で温かな職場作りに励んでいきます。