夏休みにおける家事の現状と工夫
全国で24時間対応のベビーシッターや家事代行サービスを運営する"キッズライン"が実施したアンケート調査によると、夏休み中の家事分担において53.4%の家庭が「お互いの協力で成り立っている」と答えました。具体的には、パートナー間での話し合いは少ないものの、自然に協力し合っている家庭が多いことが分かります。
家事分担に関する調査結果
調査では、まず「お子様が夏休みの間に増える家事の分担について、パートナーと話し合いますか?」という質問がされました。事前に話し合いをするという家庭は20.3%にとどまり、53.4%が「お互いの協力で成り立っている」と回答しました。具体的に協力の内容を見てみると、
- - 特に話し合いがないが協力している:33.1%
- - 家事が増えたときにその都度話し合っている:18.4%
- - 分担について明確に決めている:1.9%
さらに、42.9%の家庭が単独で家事をこなしている実情も浮き彫りになりました。
家庭の温度差
「パートナーとの間に家事への温度差やギャップを感じますか?」という質問では、男女間で大きな認識の違いが見られました。男性では「強く感じた」「多少感じた」が各7.7%だったのに対し、女性は「強く感じた」が18.4%、「多少感じた」が19.7%と、女性の方がより大きくギャップを感じていることがわかります。このため、一見すると協力し合っている様子に見える場合でも、実際には家事の負担の感じ方に歪みが存在することが明らかとなりました。実際のコメントからは、
- - 夫は普段通りの生活で、家事の負担を意識していない
- - 子どもが家にいる時間が長くなることを理解していない
という声が寄せられています。
夏休みに特に負担に感じる家事は
最も負担に感じる家事として挙げられたのは「子どものお昼ごはんづくり」で74.1%が該当します。2位には「食器洗い」や「片付け」が続き、特に「お昼ごはんづくり」に対する負担感が際立ちます。具体的には料理の回数が増え、献立を考えること自体と、栄養バランスの確保、食器の洗い物の回数が増えるといった点に負担を感じているようです。
パートナーにもっと分担してほしい家事TOP3
家庭内で「もっと分担してほしい」と感じる家事を聞いたところ、再び「子ども昼ごはん作り」が1位に。39.7%がこの項目を挙げました。次いで「食器洗いや後片付け」31.0%、更に「リビングや共有スペースの片付け」27.6%と続き、日常的な家事に負担がかかる様子が見て取れます。
工夫が必要な夏休み
夏休みの家事負担が増える中で、多くの家庭が「スーパーの総菜」の利用を選択しています。他にも「外食を利用する」「生協の宅配を使う」といった柔軟な家事スタイルが広がっており、すべてを手作りせずに市販品も取り入れる選択肢が人気です。これにより、無理をせずに楽に家事をこなそうとする工夫がなされています。
まとめ
家事や育児の負担はどの家庭にとっても大きなテーマです。本調査からは、具体的な家庭ごとの負担感や、意識のギャップが改めて浮き彫りとなりました。キッズラインが提供している家事代行サービスは、家庭の負担を軽減する一つの解決策として、ますます重要になっていることでしょう。夏休みをうまく乗り切るために、家族間での協力体制を再指向し、新たな工夫を取り入れていくことが求められています。