三井物産ロジスティクス・パートナーズのCDP初回答について
株式会社エスプールブルードットグリーンが支援した三井物産ロジスティクス・パートナーズ株式会社(以下、三井物産)のCDP(Carbon Disclosure Project)への初回答について解説します。三井物産は2017年に日本ロジスティクスファンド投資法人の資産運用会社としてESG(環境・社会・ガバナンス)に注力し、機関投資家からの投資関心が高まる中で、初のCDP回答を実現しました。
背景:機関投資家のESG投資への関心
三井物産が所属するREIT(不動産投資信託)業界では、資金を集めて不動産を取得し、その収益を投資家に還元します。この業界では、最近、機関投資家からのESG投資に対するニーズが急増。特に、2017年に年金積立金管理運用独立行政法人がESG投資を始めたことで、ESGに関する質問が増加しました。これを受け、三井物産はGRESBリアルエステイト評価に注力し、2021年にはTCFD提言への賛同を表明しました。
しかし、ESG専門部署が不在だったため、限られたリソースでの効率的な対応が課題でした。
外部支援の決断:同業他社からの口コミ
2024年に初めてCDPに回答した三井物産は、同業他社からの勧めもあり、外部支援の活用を検討しました。CDPの質問内容を理解するための手厚いサポートを提供してくれる企業を探し、エスプールブルードットグリーンのサポートメニューに魅力を感じました。また、他の企業からの厚い信頼もあり、CDPへの回答を依頼することに決めました。
CDP回答のプロセスと得られた知見
CDPに初めて回答する際、三井物産はGRESBやMSCIの評価における経験があるものの、CDPの独自な質問に対しては時間を要しました。エスプールブルードットグリーンからは、質問の意図に沿った回答のアドバイスも受けられ、疑問の解消に尽力していただきました。
結果、2024年にはまだスコア発表がないものの、模擬採点の予想スコアは期待を上回り、これまでの取り組みが評価に良い影響を与えていることが分かり、大きな収穫となりました。
今後の展望:サステナビリティの資産運用への組み込み
三井物産のサステナビリティに対する方針は、KPIの設定とその達成状況をすべての役職員の評価に反映させることです。今後も最新の情報をキャッチしながら、サステナビリティ対応を資産運用に組み込んでいく考えです。特に、サステナビリティ意識が高い欧州の投資家との対話を通じて、CDPでの取り組みの進捗が評価に繋がると期待しています。
サステナビリティへの取り組みは中長期的な経営に必須の要素であり、今後もバランス感覚を持ちながら積極的に進めていく予定です。
企業情報
所在地:東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル 11階
代表者名:取締役社長 八林 公平
事業内容:環境経営支援コンサルティング
設立:2011年11月
詳細:
8967.jp
詳細:
m-lp.net