スカイディスクと常陽銀行が新たな実証取組みをスタート
福岡市に拠点を置く株式会社スカイディスクは、株式会社常陽銀行と協力し、製造業の生産性向上を目指す新たな実証取組みを始めることを発表しました。この取り組みは、AI技術を活用した生産計画サービス「最適ワークス」を利用して、特に中小企業の製造業における生産性改善を図ることを目的としています。
最適ワークスの特長とは
「最適ワークス」は、クライアントの発注情報を基に、AIが設備の稼働状況や人員の配置計画を迅速に立案するSaaS型の生産計画サービスです。従来の大掛かりな生産管理システムを導入することが難しい中小企業にとって、納期の遵守、品質の保持、適正な在庫管理、さらには生産効率の向上が期待できる非常に便利なツールです。
実証取組みの進め方
この実証取組みでは、常陽銀行のコンサルティング部門と連携し、同行の顧客に対して「最適ワークス」を試行提供します。これにより、実際の生産現場から収集したデータをもとに経営課題を解決することを目指しています。AIによる合理的な計画立案だけでなく、蓄積されたデータを活用しながら経営視点での生産計画全体をDX(デジタルトランスフォーメーション)するコンサルティングも行なっていきます。
第一弾は株式会社板橋製作所
この取り組みの第一弾として、自動車部品を製造している株式会社板橋製作所(栃木県足利市)への試行提供が予定されています。自動車部品の製造は、高度な品質管理と効率的な生産プロセスが求められる業界であり、ここでの実証が成功すれば、他の業界にも波及効果が期待されます。
常陽銀行の新事業協創プログラムから生まれたアイデア
本取組みは、常陽銀行が2024年度に実施予定の新事業協創プログラム「NexusBridge2024」で採択されたアイデアを基に実現したものです。このプロジェクトでは、銀行の経営支援機能とスカイディスクのAI技術を融合させることで、中小製造業における構造的な課題解決に向けた新しいビジネスモデルを築いていこうとしています。
地域経済への貢献
スカイディスクは、福岡の地で設立された企業として、地域経済の発展にも寄与したいと考えています。製造業は地域の基幹産業であるため、支援を通じてその活性化を図ることは、福岡エリア全体にとっても重要な意味を持つでしょう。
今後の展開に注目し、この新たな取り組みがどのように福岡やその周辺の製造業にインパクトを与えるのか、期待が高まります。これからもスカイディスクと常陽銀行の連携により、特に中小企業が抱える課題解決のための活動が進んでいくことを願っています。