唐津の自然共生サイト
2025-10-05 11:47:21

唐津市の自然共生サイトが実現した地域循環型社会に向けた取り組み

唐津市の自然共生サイトが実現した地域循環型社会に向けた取り組み



2025年9月30日、東京都の砂防会館では、NPO法人唐津Farm&Foodが自然共生サイトの認定式に参加しました。この認定は、唐津市相知町横枕に広がる美しい里山の田園風景をフィールドに、生物多様性の保全と地域循環の取り組みを展開することを目的としています。今回の認定を契機に、唐津はその取り組みを全国および国際へと広く発信していく計画です。

制度面の前進と地域の取り組み



新たに施行される「生物多様性増進活動促進法」により、自然共生サイトとしての活動が一層支援されることになります。この法律の施行により、活動計画の主務大臣認定や関連手続きのワンストップ化が進み、地域での取り組みがより効率的に進むことが期待されています。唐津Farm&Foodはこの制度を積極的に活用し、地域の自然や景観、住民の暮らしを次世代へと繋いでいく活動を強化します。

相知町横枕を中心に行う「自然共生サイト米」の生産活動や、地域内外の人々と共に行う体験・観察・学習を通じた共育循環の取り組みも加速しています。これにより、地域の人々が自然との共生を実感し、自らの活動を広げていく土壌を醸成することが目指されています。

全国へ広がる地域プロジェクト



特に注目すべきは、唐津南高校が関わる「唐津ミツバチプロジェクト」です。このプロジェクトは、2027年に横浜で開催されるGREEN×EXPO 2027 全国連携プログラムに唐津地域から初めて登録され、里山と里海のつながりを学ぶことをテーマに展開されています。これにより、次世代の人材育成だけでなく、地域の価値を可視化することにも寄与することを目指しています。

さらに、相知町横枕は佐賀県初の自然共生サイトに認定され、耕作放棄が心配された約5.8ヘクタールの田んぼが再生されるなど、地域住民と協力して“自然共生サイト米”の生産が進められています。この取り組みでは、里山の豊かな生態系を活かし、稲作と生物多様性が共存する環境が生まれ、風味と栄養価に優れたお米が収穫されています。持続可能な生産は、味に加え特別な価値をもたらすことが期待されています。

大丸福岡天神店での「ネイチャーポジティブクリスマス」



10月には、大丸福岡天神店が主催する「ネイチャーポジティブクリスマス」が開催されます。九州の自然共生サイトを紹介するこのイベントでは、相知町横枕の取り組みが広く知られることが期待されています。多くの来場者が集まる中で、地域の活動が全国および海外へも発信される機会となるでしょう。

未来への展望



唐津Farm&Foodは、里山・里海の循環を中心に、自然共生サイトを基盤とした地域循環型社会の構築を深化させる計画です。企業、自治体、学校、NPO、研究機関などとの連携を広げ、調査、教育、商品開発、観光、技術支援といった様々な分野で連動しながら、実施と発信を進めていくつもりです。2030年にはネイチャーポジティブを実現するため、地域からの確かな成果を積み重ねていきます。

唐津から生まれる新しい自然共生の波が、全国と世界に広がることを期待しながら、地域の未来を見据えた取り組みを続けていきます。


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