次世代リチウム電池
2025-07-30 15:29:41

九州電力と正興電機が立ち上げる次世代リチウム電池の開発と量産計画

九州電力と正興電機が立ち上げる次世代リチウム電池の開発と量産計画



株式会社正興電機製作所が九州電力と手を組み、超流体化無機全固体リチウム電池の24Vモジュール開発およびその量産化に取り組むことが発表されました。新たなエネルギーソリューションを生み出すこのプロジェクトは、地域産業に大きな影響を与えることが期待されています。

このリチウム電池モジュールに使用されるセルは、九州電力と台湾の輝能科技(Prologium company)との戦略的パートナーシップに基づいて提供されるとのことです。これにより、高性能で耐久性に優れた電池技術が実現し、多様な産業用機器への展開が見込まれています。

正興電機製作所は、現在建設中の「ひびきの研究開発センター」(北九州学術研究都市内)をこのプロジェクトに活用します。2026年度には、双日九州との連携によりパイロットプラントの構築を目指し、2027年度からの販売を計画しています。

注目すべきは、この新しい電池モジュールが2026年1月に米国で開催される国際消費者電子展(CES)で共同出展予定である点です。国内外への技術発信により、世界市場におけるプレゼンスを高める狙いがあります。

超流体化無機全固体リチウム電池は、特に産業用機器において必要とされる高性能と耐久性を兼ね備えており、さまざまな用途でその活用が期待されています。この24Vモジュールの開発により、大型電動機器や固定式蓄電池などにおける適用が進み、エネルギー効率、安心性、持続時間が向上し、さらには急速充電機能による作業効率の向上も見込まれています。

さらに、低温環境下でも安定して動作するこの電池モジュールは、環境にも優しく効率的なエネルギーソリューションを提供することを目的としています。その上、次世代エネルギー技術の発展に向け、正興電機製作所は事業成長を目指し、デジタルトランスフォーメーション(DX)およびグリーントランスフォーメーション(GX)に貢献する製品開発を加速させる方針です。

正興電機製作所は1921年の創業以来、「最良の製品・サービスを以て社会に貢献する」という社是を掲げ、2021年には創立100周年を迎えました。OT・IT・プロダクトの3つの強みを生かした取り組みを通して、さまざまなステークホルダーとの協創を進めていく考えです。

今後、超流体化無機全固体リチウム電池の24Vモジュールは、2026年のCESでのお披露目も含め、多くの注目を集めることでしょう。新しいエネルギーの未来がここ福岡から発信されることを期待しています。


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