テレジン展の魅力
2025-10-10 13:56:39

北九州市で開催される「テレジンのちいさな画家たち詩人たち展」の魅力とは

北九州市で開催される「テレジンのちいさな画家たち詩人たち展」



北九州市八幡東区にある「ココクル平野・くるくるスペース」にて、2023年10月12日から「テレジンのちいさな画家たち詩人たち展」が開催されます。このイベントは、7年ぶりに行われるもので、テレジン収容所における子供たちの生きた証と言える貴重な作品を展示する機会です。

テレジン収容所の歴史



第二次大戦中、ナチスによって設置された強制収容所が多く存在しました。その中でも、チェコのテレジンには特に多くのユダヤ人の子どもたちが収容されていました。彼らは厳しい環境に置かれ、未来への希望を失いつつありました。しかし、ある先生の存在が子どもたちに少しの光を提供しました。

フリードルディッカー先生は、こっそりと絵の教室を開きました。先生の温かい声に励まされ、子どもたちは遊園地や美しい蝶を描くことで、わずかながらも希望を抱くことができたのです。それでも、収容所から生還できたのはわずか100人。ですが、残された作品は4000枚にも及びます。これらは、彼らの生きた証であり、希望のメッセージです。

展示内容とイベント



「テレジンのちいさな画家たち詩人たち展」では、1991年から日本各地で開催されてきた「テレジン収容所の幼い画家たち展」にも関連する作品が並べられます。この展覧会を実現したのは、テレジンに関する資料や著書を作成し続ける野村路子さんの尽力です。心地よい空間で、テレジン収容所の子どもたちの作品を通じて彼らの苦しみや希望を感じ取ってほしいと、主催者は多くの方々に知ってもらいたいと願っています。

会期初日となる10月12日(日)には、野村路子さんによる「子どもたちの命と平和」というテーマのお話が行われます。参加は無料で、15時から開始されます。また、13日(月)には、本展に関連してリコーダーの演奏とともに、当時の子どもたちが遺した詩の朗読イベントも行われ、こちらも参加は無料です。

16日(木)には、コントラバス奏者の吉田水子さんが「めぐるいのちのコンサート」を企画します。参加費は2,000円で、手話通訳も用意されます。最終日には、ヴァイオリン演奏や歌、鳴り物の演奏が行われ、心揺さぶる時間となるでしょう。

コミュニティとのつながり



会場では、北九州市内の障害福祉サービス事業所の製品や地域作家の手作り商品も販売され、地域のつながりを育む「場」としての役割も果たしています。会期中はランチや飲み物のサービスもあり、心地よい空間で過ごすことができます。

このイベントは、過去の歴史専門の展示だけでなく、現在の地域の人々との交流の場ともなっています。ぜひ皆さんでお誘いあわせの上、足を運んでみてはいかがでしょうか。参加者全員がこの貴重な歴史を体験し、未来へとつながるメッセージを受け取ることができることでしょう。

お問い合わせ



この問い合せに関しては、NPO法人わくわーくが窓口となっており、詳細は公式サイトでも確認できます。電話番号は093-671-1221です。地域の交流を深め、平和の大切さを学ぶ貴重な機会になるこの展覧会に、ぜひ多くの方々が参加してくださることを心より願っています。


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