玉川医師会診療所がSymviewを導入
東京都世田谷区に位置する玉川医師会診療所は、初期救急医療を担う重要な拠点です。この度、株式会社レイヤード(本社:福岡市博多区)が提供するWEB問診システム「Symview」が導入され、6月28日より運用が開始されました。
導入の背景
玉川医師会診療所は、地域住民が安心して受診できる体制を整えています。特に、夜間や休日の診療においては、小児科の受診が多いため、子育て世代にとって使いやすい医療環境が求められています。従来の紙の問診票では、乳幼児を連れての来院時に負担が大きく、待合室での滞在時間も長くなりがちでした。これらの課題を解決するため、Symviewの導入が決定されたのです。
Symviewの機能と利便性
Symviewでは、スマートフォンを使って来院前に症状の入力が可能です。このシステムは、年齢や症状に応じた質問のみを表示するため、短時間で必要な情報を的確に記入できます。特に、小児科の患者が多い時間帯でも、スマートフォンに慣れている親にとって、従来の紙の問診票よりもはるかに利用しやすいのが特長です。
この仕組みにより、患者はスムーズに受診でき、医療者は事前に情報を共有することで、診察がより効率的に行えるようになります。
医療者の声
玉川医師会の地域医療部理事である本田真美先生は、「夜間・休日診療所において、限られた時間で迅速な診療が求められる中、Symviewの導入は大きな前進です。来院前にスマートフォンで問診を行うことで、受付業務の効率化や感染予防、診断の質向上が期待されます。」とコメントしています。
Symviewの普及とレイヤードについて
WEB問診Symviewは、2018年に正式にリリースされ、全国で約2,400の医療機関に導入されています。特許技術を活用し、患者の主訴や年齢ごとに最適な質問を選択することが可能です。また、ビデオ通話機能も搭載しており、オンライン診療にも利用できます。
株式会社レイヤードは医療機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援し、プライマリケアの推進に貢献しています。同社のシステムは他社との連携も可能で、様々な医療機関のニーズに応じた対応が可能です。
まとめ
玉川医師会診療所でのSymviewの導入は、地域医療の質を向上させるだけではなく、患者の受診体験を一新するものです。今後、このシステムがどのように地域医療の現場で活用されていくのか、その動向が気になるところです。患者と医療者にとってより良い医療環境が実現することを期待しています。