FFGベンチャー4号ファンド設立によりスタートアップ支援を加速

FFGベンチャー4号ファンド設立

福岡に本拠を置く株式会社ふくおかフィナンシャルグループ（FFG）は、傘下の株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ（FVP）を通じて、「FFGベンチャー4号投資事業有限責任組合」を設立し、2025年5月より運用を開始することが決定しました。今回のファンドは100億円の規模を誇り、これまでで最大の投資額を持つファンドとして注目されています。

設立の背景

FFGグループは2016年以降、これまでに約400億円を運営し、100社を超えるスタートアップ企業や40以上のファンドに対して出資を行ってきました。FFGは経営方針の一環として「投資銀行ビジネスの強化」を掲げており、地域の新産業創出へ向けた支援を進めていく姿勢をさらに強化していく方針です。

特に、4号ファンドにおいてはアーリーステージ、特にプレシリーズAに注力することを発表しています。これにより成長が期待される既存の投資先への追加投資も積極的に行うなど、戦略的な投資活動が行われる見込みです。

投資方針

「FFGベンチャー4号投資事業有限責任組合」では、以下の4つの戦略を基に投資を行っていきます。
1. アーリーステージの企業への集中投資：特に成長の初期段階にある企業に焦点を当て、リスクを最小限に抑えつつ将来的な成長を期待します。
2. 配分の追加投資：既に投資を行った企業に対し、さらなる資金提供を行い、成長機会を捉える取り組みを強化します。
3. 地域のスタートアップ支援：九州を代表するスタートアップや、大学の研究から生まれたディープテックスタートアップへの積極的な投資を行い、地域全体の経済活性化を図ります。
4. 制約のない投資対象：地域や業種に制約を設けず、その時々の市場ニーズに応じた柔軟な投資を行います。

FVPの活動

株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズが運営するこのファンドは、幅広い業種や企業ステージに対して積極的な投資を行っており、シード・アーリーステージからレイターステージにわたる多様な企業に資金を提供しています。加えて、アクセラレーションプログラムやネットワーキングイベントを通じて、スタートアップと地域企業の結びつきを強化しています。