ネパール人ドライバー育成
2025-10-17 16:03:28

ネパール人ドライバー育成の新たな試み - アズスタッフの教育事業が始動

ネパール人ドライバー育成の新たな試み



株式会社アズスタッフが、2024年3月から特定技能制度に基づくネパール人ドライバー教育の事業を開始することを発表しました。この新たな試みは、特定技能制度が自動車運送業に追加される中で、現状の浸透に課題があることを背景にしています。特定技能を利用した人材採用が広がる中、リスク面や情報不足が障壁となっています。

特定技能制度の現状



特定技能制度は、労働力不足に悩む日本の各業界において、外国人労働者の受け入れを進めるための施策です。自動車運送業もその一環として2024年から追加されましたが、実際の運用にはまだ課題が多く残っています。特に、二輪や四輪の運転技術を持つ外国人をどう教育し、いかに企業が信頼して採用するかという点が大きなポイントになります。

また、特定技能で受け入れられる国は東南アジアに加え17カ国に上るため、どこの国からドライバーを輸入するかは簡単ではありません。アズスタッフはその中でもネパールに注目しました。

アズスタッフの取り組み



アズスタッフは、ネパールでのドライバー教育に特化し、教習指導員として日本の元自動車教習員、黒岩紘司氏をネパールに常駐させます。彼は候補者一人一人に対して、40時間の学科教習および40時間の技能教習を提供します。この教習時間は、新規で免許を取得する日本人と同等以上の水準であることが特徴です。

運送企業にとって、この個別教育を受けた候補者は、しっかりとした運転技術を身に付けているため、面接時にはその実力を確認しやすくなります。これまでにすでに5社が現地を視察し、30名以上の内定者を出しており、今後も面接予定を含めて50名以上が入国の準備に取り組んでいます。

ネパールを選んだ理由



ネパールが選ばれた理由として、同国の日本への就労希望者数の多さや、ハンドルや道路の走行方向が日本と同じであることが挙げられます。また、国民性が穏やかで日本人に親和性があり、宗教的制約が少ない点もポイントです。アズスタッフは、このネパールの人材を活用して、日本の運送業界のニーズに応える狙いです。

さらに、アズスタッフはネパール国内で日本語学校を直営しているKizuna H.R. Solutions Pvt.Ltdと提携しています。同社は、現地に9店舗を持ち、常時2000名以上に日本語教育を行うなど、高い教育実績を誇ります。ネパール国内で唯一のJPT日本語能力試験も実施しています。

教育の重要性



アズスタッフ社長室の谷口愛斗室長は、ドライバーとしての技術の習得だけでなく、思いやりや譲り合い、誠実さといった道徳観が今後ますます重要になると述べています。この日本式教育により、運送企業が受け入れて良かったと感じられるような人材を紹介することを目指しています。

また、黒岩紘司教官は、交通ルールへの理解や安全運転の重要性を強調し、一人一人に命の尊さを身につけてもらうことが必要だとしています。彼は、日本で行ってきた教習と同等の水準の教育を行い、安心して日本で運転できるドライバー育成に注力していくとのことです。

このように、アズスタッフの取り組みは、今後の日本の運送業務に新しい風を吹き込むことが期待されます。教育を受けたネパール人ドライバーたちが、さらに多くの企業に貢献できることを願っています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: 特定技能 アズスタッフ ネパール

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。