久留米発防災ブランド
2025-12-10 11:52:00

救急救命士から防災ブランドへ、久留米市発の新たな挑戦

救急救命士から防災ブランドへの挑戦



福岡県久留米市で紡がれる新たな物語。それは、救急救命士から転身した田中謙二氏が立ち上げた「よりそい防災株式会社」による防災ブランド、"ヨカレカシ"の誕生です。彼の原点は、20年にわたり地域で培った救命活動にあります。さまざまな現場で出会った人々の"生活の苦しさ"を目の当たりにし、それを解消する手段として防災用品の開発に挑む決意をしました。

災害現場の声



近年の能登半島地震などの災害では、避難所に入れずに満たされぬ生活を余儀なくされる人々が増え、特に「トイレ」の衛生問題が深刻化しています。そうした現場での「見えない困難」を解決するため、田中氏は退職を決意します。彼は、避難生活を送る人々の辛い現実を変えられないかと、必死に考える日々を送っていました。元日に発生した能登半島地震の報道を見て、心を揺さぶられ、彼は行動を起こします。

「ヨカレカシ非常用トイレ」の誕生



"よりそい防災"では、国産杉の木粉を用いた凝固剤と、多層防臭袋を組み合わせたW防臭構造を持つ非常用トイレ「ヨカレカシ」を開発。これにより、避難中も清潔に、安全に使用することが可能となりました。 "他に善かれかし"という理念を掲げ、"誰かのために行動する心"がこの製品に込められています。クラウドファンディングでの成功を経て、Makuakeでの事業はギネス記録を樹立、各種の賞も受賞しています。

久留米市の「ふるさと納税」への採用



田中氏は、久留米市の「ふるさと納税」に応募し、その結果、彼の製品が正式に採用される運びとなりました。これは、彼の理念と情熱が実を結び、ふるさとから困っている誰かに届けられることを意味します。この事業を通じて、地域の消防士や救急救命士としての恩返しも果たしていくことが、田中氏にとっての新たな使命です。

心の伴った行動



「他に善かれかし」という心構えに基づく製品の展開は、実際に困っている方々へ寄り添う支えとなることを目指しています。福岡県久留米市から全国へと広がるこの防災ブランドは、地域の声に耳を傾け、真に必要とされるものを提供し続けることで、未来の防災に新しい風を吹き込むでしょう。

これからの展望



田中氏は今後も、"ヨカレカシ"を通じて地域に貢献し、人々に寄り添う存在であり続けたいと考えています。自身の経験と信念を活かしながら、より良い備えを提供するという目標を持ち続け、困難な状況を少しでも改善できる瞬間を目指して進んでいきます。私たちも、そんな田中氏の挑戦から目が離せません。


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