RE Biotech.が化粧品製造業の許可を取得
日本生物製剤が設立した社内バイオベンチャー「RE Biotech.(アール・イー・バイオテック)」が、このたび化粧品製造業許可を取得しました。この許可により、RE Biotech.ではヒト胎盤の収集から細胞培養、化粧品の製造まで、すべての工程を内製化する体制が整いました。
背景と市場の課題
培養上清を使用した化粧品は、その品質にばらつきがあり、国内外でのトラブル事例も多く見られました。そのため、今回の許可取得は、国内唯一の原料調達から化粧品製造までを一貫して行う生産ラインを構築し、高品質かつ適正価格での製品供給を実現するものとなります。
RE Biotech.が目指すのは、高い品質を保ちながらも手頃な価格での製品提供です。今後、クリーンエリアでの防腐剤無添加の化粧品も展開予定で、より多くの消費者に喜ばれる製品を届ける計画です。
最新鋭の研究開発拠点
RE Biotech.は、最新の設備を整えた研究環境の中で、ヒトや動物の胎盤を用いた新しい医療用品や化粧品素材を研究開発しています。その中で、蓄積してきたノウハウを活かし、質の高い製品を提供するための努力を続けています。
日本生物製剤は2025年で創立55周年を迎えます。同社が製造・販売しているヒト胎盤由来の医薬品「ラエンネック」は、国内外で利用されています。RE Biotech.が活動する福岡バイオファクトリーを拠点に、胎盤の有効活用と新たな製品開発を進めていく方針です。
未来への展望
今後もRE Biotech.は、胎盤由来の化粧品原料の製造だけでなく、胎盤を活用した医療用品の開発研究を継続し、さらなる成長を目指します。胎盤の可能性を最大限に引き出し、社会に貢献することを企業の使命と捉え、挑戦を続ける姿勢は、今後の製品開発や市場への影響に期待が寄せられています。
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