福岡市で介護現場に新たな息吹!呼吸音AI『AiTone』が実証実験に採択
介護の現場での観察業務を効率化するため、新しい技術が導入されることになりました。株式会社アイメトリカが開発した呼吸音解析AI『AiTone(アイトーン)』が、令和8年度の福岡市実証実験フルサポート事業に採択されました。このプロジェクトは「呼吸音のAI解析による介護アセスメント支援」を目的とし、介護職員の業務支援を図ります。
スマホ×10秒で新たな観察情報を
『AiTone』は、スマートフォンを頸部に当てて約10秒間呼吸音を収録し、その音をAIが解析するシステムです。これにより、従来の目視中心の観察業務に加えて、呼吸音という新たなデータを加えることで、より精度の高い日常観察が可能となります。手間をかけず、専用の機器を必要としないため、多くの施設での導入が期待されています。
このサービスが導入されれば、介護職員はより客観的なデータを基に利用者の状態を把握でき、業務の効率化が図れるでしょう。特に高齢者の健康状態を把握するためには、呼吸の観察が重要ですが、従来の方法では専門的な知識が求められ、負担が大きかったのです。『AiTone』はこの課題を解決することを目指しています。
実証実験への期待
2026年8月18日には、福岡市役所で実施された採択式に参加し、今後の実証実験に向けた準備が進められています。福岡市内の介護施設と連携し、様々な環境でのAI解析技術の検証や、ユーザーインターフェイス(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の向上を目指します。加えて、実際の介護業務に適した運用方法も模索していく方針です。
介護現場は、高齢化が進む日本において大きな課題を抱えています。人材不足や日常的な観察業務の負担は、全国共通の問題です。『AiTone』の社会実装が進めば、福岡市をロールモデルとして、全国の介護現場でも多様な活用が見込まれます。
株式会社アイメトリカの取り組み
株式会社アイメトリカは、AIを使ったサービスの実用化を目指し、介護事業者や自治体との協力を強化しています。『AiTone』の開発を通じて、技術を介護現場で活用し、より良いサービスを提供することに挑んでいます。これにより、技術を「手段」としてだけでなく、実際の社会課題を解決するための「もの」として捉えています。
本実証実験は、AiToneを介護現場に本格的に導入するための重要なステップとして位置付けられています。日常的に利用者の健康状態を把握するツールを介護職員に提供することで、彼らの負担を軽減し、より良いケアを提供できるようになることが期待されています。
おわりに
これからの福岡市の介護業界において、『AiTone』が果たす役割は非常に大きいです。今後の実証結果により、このサービスがどのように進化し、介護現場に貢献していくのかが楽しみです。高齢者の生活をより豊かにするために、技術と人間の支援が融合した新時代の介護サービスに、注目が集まっています。