スペースシードホールディングスの挑戦
近年、世界中で注目されている有機パームシュガー。その中でもインドネシア・レバック産は高品質として知られ、持続可能な農業の象徴とも言えます。スペースシードホールディングスの代表鈴木健吾氏をはじめ、パートナー企業PT Awina Sinergi Internationalの代表などが、バンテン州レバックのバルナイ村を訪れ、有機パームシュガーの国際展開の可能性を探りました。
有機パームシュガーとは何か?
パームシュガーは、パームの木から採取される樹液を加工して作られた甘味料です。低GI(グリセミック指数)で健康志向の消費者に人気が高まっています。特に、レバック地区では有機アリナパームシュガーが生産されており、米国農務省から有機認証を得ていることも、品質の証明となっています。
農家訪問と生産の実態
スペースシードの訪問には、地元の農家たちも参加しました。農家は、日々の努力によって1日10~20kgの高品質なパームシュガーを生産しています。彼らは、1992年からPT Anisa Sukses Arenindoとも提携を結んでおり、安定した供給体制が整っています。この訪問を通じて、パームシュガーの生産プロセスや農家の作業を実際に見ることで、その魅力を実感しました。
各企業のコメント
訪問を終え、関係者は期待を寄せました。PT Anisaのアニサ・リフカ・アユ・プスピタ氏は、「レバック産のパームシュガーをより深く知ってもらい、日本への輸出機会を広げたい」と語りました。スペースシードの鈴木氏も同様の意見を持ち、「質と持続可能性において大きなポテンシャルを感じている」と述べました。
アナンダ・セティヨ・イワナント氏は、地元農家と国際市場をつなぐ存在になりたいと願い、中村廣秀氏は地域社会への貢献も見据えています。これらの体験を通じて、連携の重要性も再確認されました。
日本市場への道
スペースシードホールディングスは、インドネシアからのパームシュガーを日本市場に広めるべく、現地の技術や知識を活用していく方針です。また、持続可能な未来を築くために、地域農家との関係を重視し、積極的に支援を行う意向を示しています。
終わりに
この訪問を通じて、レバック産パームシュガーが国際市場での競争力を持つ産品として注目される可能性が見えてきました。地域農家と企業の連携を強化し、日本市場への足がかりを築くことが、今後の大きなテーマとなるでしょう。スペースシードホールディングスの取り組みが、インドネシア・レバックの地から新しい価値を発信することを期待しています。