看護の原点に立ち返る特別セミナー
2025年12月13日、福岡の博多で特別な緩和ケアセミナーが開催されます。このセミナーは、看護師や医療従事者を中心とし、がん患者や膵臓がんの遺族が集まり、医療の現場で実際に直面する様々な感情や葛藤について語り合う希有な機会です。開催者は株式会社PCT(福岡県)で、医師や看護師だけでなく、患者やその家族が参加できる内容となっています。
セミナーの背景
日本の医療現場は近年、忙しさと制度的な制約から、患者の思いに寄り添う時間が徐々に失われています。しかし、患者や家族、遺族が抱える心の声は非常に重要です。今回のセミナーでは、乳がん患者と膵臓がん患者の遺族が実際に持つ「心の痛み」や「救われた瞬間」について率直に語ります。これらの言葉は医療者自身の姿勢を再考させ、看護の本質を再確認する貴重な機会となるでしょう。
登壇者とテーマ
このセミナーには、以下のような多彩な登壇者がいます:
- - 下田由香里氏(訪問看護師):「生きるを支える看護」では、在宅での看護の意義や、サポートする側が抱える葛藤についてお話しされます。
- - 江頭奈津見氏(乳がん体験者):「医療者に伝えたい心の声」では、患者がどのような思いを抱えているのかを深く掘り下げます。
- - ひかり(梅尾勲子氏)(膵がん患者夫婦の会管理人):「届かない優しさ」では、遺族としての視点から、心の寄り添いの大切さについて語ります。
- - 村上志歩美氏(株式会社PCT代表取締役/緩和ケア認定看護師):「看護の入口はコミュニケーション」で、患者の思いを理解する重要性を強調します。
開催概要
- - 日時: 2025年12月13日(土)13:30〜16:30
- - 対象: 看護師、福祉関係者、がん患者及びその家族
- - 場所: ふれあい貸し会議室博多東(福岡市博多区)
- - 参加特典: 参加者限定の交流会
- - 申し込み締切: 11月28日(木)17:00
特別セミナーの特徴
今回のセミナーは、医療者、患者、遺族が同じステージに立ち、リアルな言葉を交えることが特徴です。また、看護師の離職を防ぐためにも、看護の尊さを感じられる場として設計されています。SNSを利用した広報により、多くの地域から参加者が集まる予定です。
ぜひ参加を!
忙しい医療現場で、自分自身を見失いがちな医療者たちのために、無理のない寄り添いを学び、再び看護の原点を見つめ直すこのセミナーに、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
このセミナーは単なる理論ではなく、実際に現場で苦しむ医療者や患者、そして遺族がそれぞれの声を届ける貴重な機会です。質の高い看護を育成し、孤独を感じるがん患者やその家族を減らすために、一緒に考えていきましょう。